スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

--/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

cm --  tb --  

寒い夜だから… 

あまるですどうもこんにちは。

本日の更新は番外編です。
本編ではソンジュンが大変なことになってるっていうのにもー性懲りも無くっ!(^^ゞ

というわけで例によって折りたたみます。
心の準備が出来たかたは下のリンクからどうぞ~


******こっから私信です******

某H3さま(ってこんなんでわかっていただけるのだろうか(^^ゞ)
お体の具合はいかがですか?まだここ覗いてくれてるといいのですが。
何度か拍手コメいただいたのに、長らくお待たせしてスミマセン。
ようやく更新できましたので、楽しんでいただけると嬉しいです(^^)






******************************************************************




夜中にどうしてそんなことをと訊かれたら、寒かったから、としか言いようがない。
独りきりの部屋は、空気がきんと音をたてるほど冷たく、たとえ布団を被っていても寒さが骨まで染み入ってくる。
家にいた頃はまだよかった。
横を向けば母がいたから、ぴったり寄り添えばすぐに暖かくなって、瞬く間に眠りに落ちた。
成均館に来てから、生活に不自由することはなくなったけれど、冬の夜の、この凍えるほどの寒さはどうしようもない。
家族と離れている寂しさに、身体中がしくしくと泣き始めるのだ。

気づくと、枕を抱えて中二房に来ていた。
かつて、自分の部屋だった場所。まだ暖かい季節だったし、両脇にはソンジュンとジェシンがいた。
この場所で、寒さを感じたことは一度としてなかった。

あの頃、窮屈さでいえばここも実家と大差なかったが、部屋の中央に一人で眠っているソンジュンを見ると、案外広かったんだなと感じてしまう。

ぶるっと身体が震えて、急いで彼の布団の中に潜り込んだ。
そこは、ふんわりと暖かくて、ソンジュンの匂いがした。いつものように仰向けで姿勢よく眠っている彼にそっと寄り添うと、固まっていた身体がするすると解けていくようだった。
とろりとした眠気がやってきた頃、こちらに寝返りを打った彼が、背中に腕を回してきた。そのままごく普通に抱き寄せられて、ユニの身体はすっぽりとソンジュンの腕の中に収まってしまった。
起きているのだろうかと思ったが、彼の寝息はそれまでと変わらず穏やかだ。
規則正しい彼の心臓の音を聞いていると、不思議と気持ちが安らいでくる。
そっと、ソンジュンの背中に腕を回した。すると一層肩を引き寄せられて、二人は狭い布団の中で、隙間もないくらい抱きあうかたちになった。

額に、彼の唇を感じた。
ユニは本当に久しぶりに、暖かく幸せな眠りに落ちた。




腕の中に、柔らかな温もりがあった。
いつものあの夢だ。
彼女を抱く、幸せで残酷な夢。
目が覚めたら、地の底まで落胆するのはわかっているのに、どうして月はこんな夢を見せるのだろう。
そう思いながらも、ソンジュンの手は大胆だった。夢の中でなら、何をしたって彼女に嫌われることはない。

細い身体を引き寄せて、ぎゅっと抱き締めた。そうしているうちに、少しだけ低かった彼女の体温が、自分のそれと合わさって、やがてひとつになる。
丸い額にそっと唇を押しあてた。瞼と、ふっくらとした頬にも。
背中に回していた手を、くびれた腰まで滑らせる。自分の身体の中心が熱く滾ってくるのがわかった。
襟元を探って、隙間から手を差し入れた。果物の皮がつるりと剥けるように、彼女の肩があらわになった。
そのすべすべした感触を手のひらで確かめながら、首筋に顔を埋めた。

なんという現実感だろう。
夢というのは、こんな風に、五感の全てを刺激するものだっただろうか。彼女のあの香りを、僕はここまで正確に記憶していたというのか?それとも、欲望が感覚をおかしくしているのだろうか。

首筋に口付けて、そのまま強く吸った。彼女の身体がぴくりと反応した。それでもソンジュンは止まらない。

だって夢だから。

彼女の身体の線を辿り、下衣の紐を探り当てる。少し急く指で引っ張って、解いた。

「え………?待って、あの………」

何かもごもご言ってる声が聞こえたが、構うことはない。

だって夢だから。

どうせ目覚めた後でのたうち回るほど苦しまなければならないのなら、この瞬間を好きなだけ楽しむべきだ。
そんな風に思うようになったのは、ヨリム先輩の影響かもしれないが。

右手を彼女の腿に這わせながら、首から胸元へ、唇の痕を点々と落としていく。
何かが、彼の唇を阻んだ。
白い布が、彼女の胸をきつく縛っている。
サラシか………。

サラシ?!

がば、とソンジュンは弾かれたように身体を起こした。
見ると、顔どころか身体中を真っ赤にしたユニが、胸元をはだけさせ、下衣は半分脱げかかっているというあられもない姿でそこに横たわっている。
恐る恐る、人差し指でユニのかたちをした“それ”を、つん、とつついてみた。

「………本物?」

彼女は黙ったまま、両手で顔を覆った。

「○▲※□×!!!!!!!」

声にならない声を発して、ソンジュンは布団から飛び退いた。その拍子に、背後の棚に思い切り背中をぶつけ、そこにあった本や筆といったものがドサドサと頭に降ってきた。

「だ、大丈夫?」

頭を押さえて呻くソンジュンを、布団から起き上がったユニが眉根を寄せて覗き込む。
そんな目にあわされても、君は僕を心配してくれるというのか?なのにそんな君を、僕は。

これで死ねないのが不思議なくらいの自己嫌悪が、ソンジュンを打ちのめした。いっそ、たった今頭に落ちてきたのが、大司成の部屋にあるあの馬鹿でかい硯だったらよかったのに。

彼はふらつきながら、ようやっとのことで立ち上がった。

「………どこへ行くの?」
「頼むから、何も訊かないでくれ」

それだけ言って、ソンジュンはよろよろと中二房を出た。
外は異様なほど静かだった。ふと顔を上げると、あたりはまだ薄暗かったが、東斎の前庭にある木々といわず岩といわず、すべてのものが白い雪に覆われていた。

この雪はユニだ、とソンジュンは思った。
成均館でどれだけむさ苦しい男たちに囲まれていようと、過去にどれだけ怪しげな本を筆写していようと、彼女の清らかさは変わることはない。
己の欲望で、この雪のように汚れのない彼女を貶めるわけにはいかない。
婚礼を挙げる前の男女が身体を交えるなど、あってはならないのだ、絶対に。

いくら彼女の温もりが恋しくても、いくら、彼女に触れたくても、いくら───。

耐えられなくなって、ソンジュンは裸足のまま縁側を降りた。そのまま、降り積もった雪の上にぼすんと身を投げ出す。痛みにも似た冷たさが顔を刺したが、熱くなった身体を冷やすには丁度良かった。
やがて、サクサクと雪を踏みしめる足音が聞こえてきた。

「なに、してるの?」

頭の上から、聞き慣れた声が問う。寒いのに、なんで出てくるんだ。
自分でもわかってる。彼女に怒りを感じるのは筋違いだってことくらい。
少しだけ顔をずらして、ユニを見た。さすがに服はきちんと整えているが、薄着のままだ。また理不尽な怒りがこみあげてきて、彼は眉間に皺を寄せた。

「何も訊くなと言った」
「だけど、埋もれてるし」
「いいんだ。僕はこのまま凍死する」

くすっと、ユニが白い息を吐いて笑った。

「何を馬鹿なこと言って………」
「馬鹿なのはきみだ」

ソンジュンは身体を起こし、しゃがみ込んでいるユニと向き合った。

「いったい何を考えてる?僕が、そんなに我慢強い男だとでも思ってるのか?それとも、僕がきみに対して何もできないと見くびってるのか?どうしたらそんな酷いことができるんだ」
「酷いことって………べつに、そんなつもりは」
「じゃあどういうつもりだ!」

しっ、とユニが指先を口元にあてた。夜明け前とはいえ、誰が聞いているかもわからない。
ソンジュンは思わず口をつぐんだが、面白くないのは同じだ。
なんだ?分別がないのはやっぱり僕の方なのか?

「だって、寒かったんだもの」
「寒かった?」

ユニが頷いた。

「それだけ?」
「うん」

だってこの雪だよ?とでも言いたげに、ユニはあたりを見渡す。ソンジュンに視線を戻すと、ふふっと笑った。

「まだ、雪がついてる」

髪に触れ、そっと雪を払った。そのまま、手のひらで頬を包んでくれる。

「部屋にもどろう。ほら、こんなに冷えてる」

ソンジュンは頬にあてられたその手を掴んで、握りしめた。

「………すまない。僕が悪かった」

ユニは微笑んだまま、ぼくも、と言った。

「君がそんなに我慢してくれてたなんて知らなくて。無神経だった。ごめん」
「あっ………いや、でもだからって、もうするなとか、そういうんじゃなくて」

えぇ?と、ユニは呆れたような声を出した。

「なに?いいの?ダメなの?どっち?」

うーっ、と唸ったまま、黙りこむ。散々悩み抜いた挙句、彼は言った。

「………僕が毎回、水を被れば済むことだ」

ユニはとうとう、ぷっと吹き出した。

やっぱりいつも苦労させられるのは自分らしい、とソンジュンは思う。でもそれも、彼女のこの笑顔を見られるのなら幸せな苦労だ。きっと何でもない。
今までみたいに、上手くやれるはずだ。………たぶん。いや、もしかしたら。

はらりと、頬に冷たいものが落ちてきた。この分だと、今日はかなり積もりそうだ。ユニの言うとおり、二人で暖めあいでもしなければ、きっと凍えてしまう。

「早く立って。風邪ひいたりしたら、またヨリム先輩にからかわれる」

ユニに手を引かれるまま、ソンジュンは立ち上がった。斎直が起床の鉦を鳴らすまでには、まだ時間がある。
一旦は自分の部屋に戻ろうと、絡ませていた指を解いた二人だったが。
ぽつりと、ユニが言った。

「あのさ、ぼくのこと………湯たんぽだって、思えない?」

その後のソンジュンの行動は早かった。彼はすぐさま中二房の扉を開け、中に入ると、ユニの腕を掴んでぐいと引っ張り込んだ。

「絶対に無理だが、努力はしよう」

ぱたんと、扉が閉まる。

東斎の外では、また降りだした雪が、二人の残した足跡の上に少しずつ少しずつ、積もっていった。




おわり。







↓楽しんでいただけたらポチっとお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

2012/01/10 Tue. 14:52 [edit]

category: 寒い夜だから…

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

cm 16  tb 0 

コメント

Re: かおりんさま

コメントありがとうございますー(^^)
お越しいただけて嬉しいです。

ワタシもゆちょの虜となって早○年。当分抜け出せそうもありません。
そもそも抜け出そうなんて気はこれっぽっちもありませんがっ!(笑)
あ、夜はちゃんとお休みくださいね~(^^ゞ


あまる #- | URL
2014/02/03 19:07 | edit

毎日、寝不足…

パスワード教えていただきどうもありがとうございましたv-10

流れついた先で出会って、夜も寝ず読み続け気になり、虜になりました。

また改めて読み直して…v-238

ユチョン氏の虜です…。CSのチャンネルでオクセジャがあるので、月曜日

が楽しみですv-10

かおりん #L6pwYLgY | URL
2014/02/02 18:03 | edit

Re: あらちゃんさま

コメ欄でもこんにちわ~♪先日はメール、ありがとうございました(^^)

ワタクシも個人的にはケモノでいいじゃん、というか、むしろケダモノになってくれ、とソンジュンに拝み倒したい気持ちです(爆)
まぁ、どっかできっと踏み外すだろうと思ってはいるのですが、散々焦らされて憤死寸前のソンジュンとゆうのも、どぅえーす!なワタクシとしては見たい気も(笑)

あまる #- | URL
2013/01/23 00:50 | edit

ケモノだっていいじゃない?

いや~ん、うれしいです^^
現在進行形でお書きくださるあまる様に、現在進行形で見ていらっしゃる同好の士がいるという事実。
個人的にはケモノだっていいじゃない、と思って密かに(大いに)期待している私。だって原作だって踏み外してるモンね。
どういうシチュエーションで踏み外すか、あまる様に超期待してます♪

あらちゃん #- | URL
2013/01/22 18:37 | edit

Re: 阿波の局さま

> ソンジュンは、しょっちゅうユニの夢を見ていたんですね。

ヤツはムッツリ番長なので間違いないでしょう(爆)
なんせ結婚前にHするのはケモノに等しいという時代ですから、それはもう我慢に我慢を重ねて……
不憫だわ(T_T)

あまる #- | URL
2013/01/19 00:54 | edit

だって夢だから。

>いつものあの夢だ。

ソンジュンは、しょっちゅうユニの夢を見ていたんですね。
そりゃそうですね。
愛しい彼女が、薄い板一枚向こうにいたら・・・。

>だって夢だから。
このせりふ、最高です。
生真面目ソンジュンも、夢の中では大胆不敵v-221

阿波の局 #bo5zNM.6 | URL
2013/01/18 23:05 | edit

Re: き●●●●●の●●さま

はじめまして~
ご訪問&コメありがとうございます!(^^)

ワタシも、ドラマは終わっちゃっても、なかなか熱が冷めやらず、挙句の果てにこんな
ブログを始めてしまったクチなので(笑)お気持ち、よくわかります~。
ハマるとなかなか抜けだせません……恐るべし韓国ドラマ。

番外編、読んでいただけて嬉しいです(^^)
ドラマの雰囲気やキャラを壊してないか心配ですが(ナニを今更(^^ゞ)
こちらこそありがとうです。
またお気軽に遊びにいらしてくださいね~

あまる #- | URL
2012/06/26 00:24 | edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# | 
2012/06/25 13:21 | edit

Re: ワンダフル・ドリーム

だって夢だもん(笑)
しかししょっちゅうあんな夢見てたんじゃ、朝大変だったろうねぇ、ソンジュンてば(^^ゞ


あまる #- | URL
2012/01/12 02:25 | edit

Re: ドキドキ☆

ありがとうございます~(^^)
胸キュンですか?ホントにぃ~?
それはワタクシにとって最上級の褒め言葉ですワ~(喜)
二次小説はきゅんきゅんいわしてナンボだと思ってマスので!
これからも頑張ります(笑)

あまる #- | URL
2012/01/12 02:21 | edit

ワンダフル・ドリーム

ぐひひ
こっちとら~、
若くて健全な肉体を持つ男子
〇〇しまくってやる~!
自分の夢だもの
自分がしたいようにするのだ
夢ってすばらし~

にゃん太 #- | URL
2012/01/11 22:59 | edit

ドキドキ☆

素敵です~!!
胸キュンしちゃいました(笑)

いつも楽しみに見ています♪
またぜひ、書いてくださいね☆

ちょぼ #- | URL
2012/01/11 18:46 | edit

Re: 時間軸ではどのあたり?

番外編は番外編でつながってると思っていただければ。
前回の「お月様が~」の少し後、くらい?
なのでコロとソンジュンはまだ一緒の部屋です。
ただ、ほとんどいない、ってだけ(^^ゞ

あまる #- | URL
2012/01/10 22:42 | edit

Re: だって夢だから。

無邪気を装った魔性の女、ユニ(笑)
原作はそうでもないですが、ドラマの方はけっこう転がされちゃってますよねぇ、ソンジュン(^^ゞ

あまる #- | URL
2012/01/10 22:38 | edit

時間軸ではどのあたり?

こんばんわ。
これって、どのあたりの場面って思えばよいのかな?

コロもユニも別部屋ってことだから・・・??
教えてもらえるとうれしいです~。

りゅうれん #/ZrAXPAI | URL
2012/01/10 22:14 | edit

だって夢だから。

>だって夢だから。
わかるわ~♡
ゴーゴー、ソンジュン☆(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
無垢や無邪気?は時として残酷なんだ~( ..)φメモメモ
ユニ&ソンジュン・・・。ご出演ありがとうございました♪( ^)o(^ )

みずたま #- | URL
2012/01/10 16:28 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://amaru0112.blog.fc2.com/tb.php/59-a0a80497
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2017-10
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。