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星空の好きな君に 

本日の更新はオクセジャです。
とりあえず7月中にアップできてヨカッタ。ε-(´∀`*)ホッ
えーっと、このお話だけでは多分何のことやらわからんと思いますので、(^^ゞ
よろしければ『時ヲ止メテ』と併せてお読みいただけると嬉すぃです。

ところで『匂いを見る少女』観ました~。
うーん、今んとこイロイロ謎だらけですが。ヒロインがあんな美人なのに芸人って……(^^ゞなんか痛いワ(笑)
普通の劇団員とかじゃ駄目だったんですかね。うーんうーん。
いやいやヒロインは大事です。ソ・イングク主演だったから期待してた『高校世渡り王』、何故かヒロインの芝居から顔から動きから全部好きになれなくて、1話目にして耐えられず挫折。
逆にどーでもよかった(コラ)チソン主演の『キルミー・ヒールミー』はヒロインが実に魅力的で、こちらは速攻録画予約決定。
うーん。またしても自分の境界線がよくわからない……。


*******************************

東の空に、一際輝いている0等星はこと座のベガ。その左にあるのははくちょう座のデネブ。
天の川を挟んで光る、わし座のアルタイル。

三つの星を指でなぞっていくと出来上がる、夏の大三角。

この季節の夜空は賑やかだ。
天体観測の知識なんて小学生レベルで停止してる僕みたいなやつでも、簡単に見つけ出せる星座がたくさんある。

「また、星見てるの?」

頭の上からそんな声が降ってくるのと同時に、ぴと、と頬にひんやりとしたものが押しあてられた。
縁台に寝転がっていた僕は、ブラブラさせていた両足にちょっと勢いをつけて、起き上がる。
隣に腰掛けたパクハが、手にした缶ビールの片方を はい、と僕に渡した。わずかな時間差でプルタブを開けるふたつの小気味良い音が、夜のルーフテラスに響いた。

「もう少し暗かったら、あのへんに天の川がもっとはっきり見えるんだけど。ソウルはちょっと、明るすぎるね」

夜空を指で指し示しながらそう言うと、パクハも同じように頭上を振り仰いだ。

「でも今夜は新月だし、晴れてるから良く見える方だよ。あ、ほら、あそこ、さそり座でしょ?それから、その横の───北斗七星?」

ビールを持った手で南の方を指差して、そんなことを言う。僕は小さく笑って、言った。

「形は似てるけど、違うよ。星の数、六つしかないでしょ。あれは南斗六星」
「へぇ。名前は知ってたけど、あれがそうなの」
「英語だと北斗七星はビッグ・ディッパー、南斗六星はミルク・ディッパーっていうだろ?なんか不思議じゃない?遠く離れた国で、同じ星を結んで、同じ柄杓の形をイメージしてたなんてさ」

そうね、と言って、パクハは夜空を見上げたまま、疲れたのか首を傾げた。風に吹かれた彼女の髪が、僕の半袖から伸びた腕にあたる。少しくすぐったいけど、さらさらして気持ちいい。

「人の考えることなんて、案外変わんないものなんだよ。国とか、時代が違っても───きっと」

何気ない口調ではあったけど、その声に何か確信めいたものを感じて、思わず彼女を見た。ビールを飲む横顔はいつもどおりで、何故か僕は安心する。

「じゃあさ、星を見て、すごく切ない気持ちになるのは……どうしてなんだろう」
「───え?」
「昔からそうなんだ。子供の頃、星空をずっと見てたら無性に悲しくなって、泣いたこともある。だけどやっぱり、見上げずにはいられないんだ。今夜みたいに星が綺麗だと」

ふいにパクハが黙り込んでしまったので、どうしたんだろうとそちらを見る。
俯いた彼女は、消え入るような声で呟いた。「ごめんね」と。

「どうしてきみが謝るの?」
「え?あ、そうだよね。でもなんか、謝りたくなったの。それだけ」

胡麻化すように笑って、立ち上がる。

「そろそろ寝よ?明日、買い物に付き合ってくれるんでしょ?」

明日は僕の休みと彼女の店の店休日がたまたま重なったので、前々から丸一日デートする約束をしていたのだ。

「うん。これ飲んじゃったら、すぐ行くよ」

ビールはそんなチビチビ飲むもんじゃないわよ、と彼女はいつもの豪快な口振りで言って、屋根部屋のドアの向こうに消えた。
センチメンタルなんて言葉はどうやら、彼女がいると逃げ出してしまうらしい。

二人で見上げた夜空が、それまでとはほんのわずかだけど違って見えたことを不思議に思いながら、僕は少しぬるくなったビールを一気に煽った。


*   *   *


「……今日ってさ、デート、って言ってたよね?確か」

両手にいくつもの紙袋をぶら下げ、よたよたとパクハの後をついて行きながら僕はぼやいた。百歩譲って、この紙袋の中身が彼女の服や靴やバッグだったりしたら、まだそんな雰囲気も出るんだろうけど、哀しいかな僕が持たされているのは鍋であり、お玉であり、ステンレスボウルなのだった。

「もちろんデートだよ、立派な。───あ、そこのパン切り包丁、見せて!それ!」

パクハの今の科白の前半は僕に、後半は金物店のおじさんに言ったものである。
明洞の、そこは所謂職人街。パクハのジューススタンドの経営が軌道に乗り、常連客の要望もあってそろそろイートインスペースを作ろうということになり、現在彼女はその準備に余念がない。今日も“デート”と称しつつ結局、リニューアルオープンのための買い出しに終わりそうな予感がする。ひしひしと。

「次は?」
「ええとね……あ、あそこ!」

通りでパクハが嬉々として指差したのは、最近オープンしたらしいキッチン雑貨のセレクトショップだった。
広い店内には、洒落たデザインのグラスやカトラリー、色とりどりのテーブルマットなんかがところ狭しと並んでいる。パクハは「可愛いー!」を連発しながら、大小様々の食器をいちいち手にとって眺めていた。
『ホーム&ショッピング』で広告デザインのセクションを任されていることもあって、僕もこういう、食器なんかを見るのは結構好きだ。時間を忘れて見入ってしまう。

「ね、これ、いいと思わない?」

そう言ってパクハが僕に見せたのは、マグカップだった。底の方のミルク色が、カップの縁にいくにつれて深い藍色のグラデーションを描いている。夜空を表しているのであろうそこには、手描き風の星座と、流星。

「うん、いいね。可愛い。店に出すの?」
「ううん。これは、2つだけ買うわ。あなたと、私用に」

ふふっ、と笑って、彼女はそう言った。

「どうしたの、急に。今日、なんか記念日だっけ」

尋ねると、目を天井に泳がせて

「えーっと、七夕?」

なんて適当なことを言う。
二週間以上前に終わってますけど、と指摘する僕に、彼女は「もう、何だっていいじゃない。とにかくこれは、二人で使うの!」と言い捨て、有無を言わさぬ勢いで、さっさとレジに向かった。
綺麗にラッピングされたそれを手に戻ってきた彼女は嬉しそうで、ちょっと───いや、すごく可愛いと思った。

「……何?ニヨニヨして」
「いや、今のはちょっとデートっぽかったなって」
「───バカ」

照れたように笑って、パクハが僕の脇腹を小突く。
腕を組んで通りを歩きながら、そうだ、と彼女は思い出したように言った。

「来月、また休みを合わせて見に行かない?ペルセウス座流星群。ネットで見たけど、すごいんだって」
「流星群か。いいね。行こうか」

うん、と頷いたパクハは、ふと視線を落として、言った。

「二人で、たくさん星を見よう。ほんとの星空も、プラネタリウムでも、カップの星でも。これからは、いい思い出だけ、増やしていくの」

独りで見上げる星は悲しいから、と。
潤んだ瞳が、僕に優しく微笑んだ。
光を湛えたその瞳に、引き寄せられるように。


…………。

……。

…ちゅ。

あ。またやってしまった。
所構わずキスすると、決まってパクハに怒られるのに。
案の定、彼女は周囲の目を気にしつつ、僕を睨んだ。

「ちょっと、駄目だったらこんな往来で!」
「だって、抱き締めたかったけど両手塞がってたから」
「言い訳になんないわよそんなの」

真っ赤な顔して、さっさと先に行ってしまう。


パクハ。

きみはきっと、気付いていないんだ。
きみと出会ったあのときから、僕の周りにあるすべての風景が変わってしまったことに。
傍にきみがいれば、悲しみや切なささえも、綺麗な絵の具のひとつになって、何もなかったキャンバスが埋められていく。

きみといる風景に、溶け込んで行く。

それは僕の中に棲む、イ・ガクって男もきっと同じで。
きみと重ねていく日々の中で、彼の想いが癒され、昇華されることを僕は信じて疑わない。



「テヨンア!」

きみが僕の名を呼ぶ。
僕は笑って、きみの元へと走りだす。


『ごめん』なんてきみが言う必要ないんだ。
僕はもう、星を見て泣いたりしない。


隣にはいつも、きみがいてくれるから。






FIN











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2015/07/26 Sun. 02:51 [edit]

category: 星空の好きな君に

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

Re: めぐめぐさま

恐ろしく亀レスですみません(^^ゞ
ネット回線変えたらこれが不安定なことこの上なく(怒)
やっぱ光にするべきかなァ……

映画情報ありがとうございます!国際市場、かなり評判良いみたいですね~。DVD出たら観てみます(^^)
ドラマ情報はワタクシの偏った好みで好き勝手言ってますので、ご参考になるかどうか甚だアヤシイですが(笑)
『キルミー~』はオススメです!同じ多重人格を扱ったドラマでも『ジキル・ハイド、私』より好きかも。
(あ、ハン・ジミンはオクセジャのときよりジキルの方がなんかキレイです。どゆこと?)


あまる #- | URL
2015/08/03 22:27 | edit

夏の夜にふさわしい爽やかなお話ありがとございます!
福岡ではニヨニヨっていうんですか?こちらではニヤニヤって言ってました!

ドラマ情報もありがとございます!かなり参考にしております(*^^*)
こちらは映画情報ですが、国際市場観てきました!いや~泣きました…最初から最後まで泣きました…日本人が観てもつまらないとゆう前評判を聞いて殆ど期待せずに観たのがいけなかった…ハラハラする分余計に泣けた…( ;∀;)

めぐめぐ #3FtyQ0do | URL
2015/07/27 23:52 | edit

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