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心宿 2 

あまるです。ホークス優勝セールに沸く地元福岡よりお送りしております(笑)
ここ最近実家の用事やらでせっかくの休みにも全くパソコンに触れず……。
放置してる間にメールやらコメントやらくださった皆様、なんかもうほんとすいません。
ちょっとずつですがお返事していきますので~。

ところでちょっと前の話になりますが、仁川アジア大会のJYJ、ご覧になった方も多かったみたいですね~。
あまるはリアルタイムでは見られなかったんですが、日本のTVに三人が映ってるってだけでなんか感涙でした。
ユチョも今回はグラサンしてなかったし(笑)頼むからもちっとカメラ寄ってくれ、って思いましたけど(^^ゞ

サテ、今回の更新はソンス番外編続きです。下のリンクからどうぞ~。


******************************


それで、とソンジュンが低く呟いた。

「これのいったいどこが、有意義なんだ?」

木の陰に身を潜め、草むらの向こうの暗闇に目を凝らしていたユニが悪戯っぽく笑う。

「そんなこと言って、自分だって結構楽しんでやってたじゃないか」
「僕が?いつ?」
「新入生に出した謎解きだよ。あれ考えたの、ほとんどイ・ソンジュンだろ。ヨリム先輩が感心してたもの。“どうやったらこんな底意地の悪い問題を思いつくんだ”って」

ユニが斎会で挙げた提案とはつまり、成均館儒生として必要な知力と体力、この両方を試されるいわゆる“お宝争奪戦”だった。
新入生全員が暗行御史〈アメンオサ〉となり、王──この場合は掌議だ──から渡された『事目』と称する謎解きを解明しつつ、成均館周辺一帯のどこかに隠された『馬牌』と『鍮尺』を見つけ出す、というものである。

重要なのは彼等が扮するのは『暗行御史』であるという点だ。正体がばれ、『狩人』に扮した上級生に拿捕されればそこで終了。(当然ながら、『狩人』は暗行御史を捕まえるために、どんな手を使ってもいいことになっている)
そこら中を徘徊する『狩人』たちの目をかいくぐり、暗行御史の命とも言える『馬牌』と『鍮尺』を手にすることができれば、新入生の勝ちだ。
団体戦なら儒生同士の結束も固くなるということで、大司成を始めとする教官たちはユニの案に大いに賛同し、勝利した方には全員に円点〈ウォンジョム〉が与えられることとなった。
つまるところ鬼ごっこか、と小馬鹿にしていた上級生たちも、円点がかかっているともなれば真剣にならざるを得ない。新入生はもちろんのこと、上級生たちにとっても、己の面子を賭けた負けられない闘いとなったのである。

ぱちん、と手の甲に止まった蚊を叩いて、ソンジュンが言った。

「先輩たちの作った謎解きがあまりに簡単過ぎて見てられなかっただけだ。あれでは僕たちの頭の程度を疑われる」

相変わらずな科白に、ユニは小さく肩をすくめた。謎解きといっても、簡単に解けるものもある程度用意してやらなければ面白くないだろうに、と、新入生が少しばかり気の毒になる。

「今年の新入生の最大の不幸は、イ・ソンジュンを先輩に持ってしまったことだね」

そうからかうと、ソンジュンは「そんなことより」と急に声を改めてユニの肩に手を掛け、自分の方を向かせた。

「さっきから気になってた。どうしてそんな話し方をするんだ?ここには僕しかいないのに」

え、と言って固まったまま、ユニは目だけ動かして周囲を見た。
そこは、成均館の裏手にある小高い山の中だった。あの、大射礼の特訓でユニがソンジュンと毎日走った、言わば「勝手知ったる」場所である。
新入生たちが順調に事目の謎を解けば、必ずここを通るはずだった。お宝の一つである鍮尺は、山道の奥、ここから目と鼻の先にある小さな祠の中に隠されている。
体力ではどうしたって男にかなわない女狩人は、獲物と追いかけっこをする気などさらさらない。ユニが考えた策は、山道の途中で儒生たちを待ち伏せし、罠を仕掛けることだった。
とはいえ、夜の山中を一人でうろつくなど、ソンジュンが許してくれるはずもない。そんなわけで、草の鬱蒼と生い茂る森の中、いつ来るとも知れない暗行御史を待ちながら、二人はひっきりなしに攻撃してくるヤブ蚊と闘うことになってしまったのである。

「この蚊遣り、ちっとも効かないね。ヨモギの量をもっと増やすべきだったかな」

辺りに立ち込める煙を手で払いながら、ユニが言う。

「話を逸らさないでくれ。二人でいるときに、キム・ユンシクでいる必要はないと言っただろう」
「別に、普通に話してるよ。気のせいだって」
「いや、絶対に違う。───ユニ」

いきなり本当の名で呼ばれて、どきりとする。
するとソンジュンは木の幹に片手をつき、ユニの目を覗き込むようにして言った。

「もしかして……僕を警戒してるのか?」

かっ、と頬が熱くなるのを感じて、ユニは手でソンジュンの胸を押し遣った。

「ば、馬鹿言わないで。なんでぼくが」
「ほら、今“ぼく”って言った」
「いちいちうるさいな。いつも言ってるから、癖になってるんだってば」
「二人きりで暗がりにいると、僕がきみに何かすると思ってるんだろう」
「そんなこと、思ってない」
「本当に?」

本当、という言葉は最後まで言えなかった。開きかけたユニの唇を、ソンジュンがふいに塞いだからだ。
目を閉じる暇すらなかった。ユニが唖然としていると、唇を離したソンジュンのくす、と笑う気配がした。

「例えば、こんなこととか」

腰をぐいと引き寄せられ、互いの下半身が密着する。途端、享官庁での一夜が思い出され、首の後ろがぞくりとした。ソンジュンの唇が、小さな口づけを繰り返しながらユニの耳元から首筋をゆっくりと辿る。一度、ちくりとした痛みを感じるほど肌を吸われて、ユニは思わず目を瞑った。

「痕が、残る……」
「虫に刺されたって言えばいい」

随分と大きな虫ね、とユニが困ったように笑うと、ソンジュンは言った。

「見えないところならいい?」
「だ、駄目だったら、こんなところで」

さりげなく胸元の合わせにかかっていたソンジュンの手を、ユニは慌てて払い除けた。

「東斎のきみの部屋でも駄目だって言うくせに」
「そんなの、当たり前でしょ」
「じゃあ、これが終わったら享官庁に行こう」
「だ……」

駄目は禁止、と言って、ソンジュンはまた唇を重ねた。そっと滑り込んできた舌が、ユニの内側を優しく愛撫する。熱く深い口づけは、ユニの身体をあっけなくとろけさせ、一切の思考を奪っていった。

と、そのときである。

「ほんとにここであってんのか?」
「間違いないって。絶対この先に……」

山道の方から聞こえてきた話し声に、ユニの肩がぴくりと震えた。






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2014/10/04 Sat. 02:10 [edit]

category: 心宿

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コメント

Re: コリ姐さま

嬉しいネバ~←ふなっしーのパクリと絶賛好評中のねば~る君バージョンで喜びを表現

今回はあまるの周囲の数少ない巨人ファンもホークスを応援してました(笑)
明日からの優勝セールが楽しみです。←そっち?

こちらこそなんだかご無沙汰し放題で……|д゚)コソッ
以前にも増してワガママな更新ペースになってしまってお恥ずかしい限りです。
本調子には程遠いですが、ボチボチアップしていきますので、今後ともよろしくお願いします~

あまる #- | URL
2014/10/31 01:30 | edit

Re: ワンピーさま

PWのご請求、ありがとうございます~。無事届きましたでしょーか?
たいしたものはありませんが、楽しんでってくださいね!
アチラでもよろしくお願いします(^^)

あまる #- | URL
2014/10/31 01:00 | edit

ご無沙汰しております

まずは、ホークス日本一おめでとうございます!ひゃっほ~!(ふなっしーかよ 爆)
東北在住で楽天ファンのワタシは、秘かに同じパ・リーグのソフトバンクを応援してました。

相変わらず、あまる様の文章と物語は美しく、感銘しきりです(#^.^#)
まだ儒生のユニとソンジュン。
二人がこれからどのように、あまる様の世界で活躍していくのか、とても楽しみです。
同じくリフレインも楽しく読ませて頂いています。

あまる様のペースで、無理をせず、これからも素敵なユニソンの世界を紡いでいかれることを楽しみにしていますぅ☆彡

コリ姐 #- | URL
2014/10/31 00:41 | edit

はじめまして。

成均館にはまり、一年です。続編みたいで嬉しいです。パスワード教えて下さい。

ワンピー #- | URL
2014/10/15 11:26 | edit

Re: **ほさま

ホークス、今年こそは!です(>_<)

中継とかじゃなくて、日本の番組でJYJが見られるのはいつの日か……(T_T)
希望は捨てずに応援します!

ヨリム先輩ならまだしも、新入生ですからね~。後でどんな報復をされるかわかったもんじゃない(笑)
ご愁傷様です……(^^ゞ

あまる #- | URL
2014/10/07 19:55 | edit

Re: めぐめぐさま

去年の楽天の優勝は感動的でしたよね。敵ながら(笑)ワタクシも密かに応援しとりました。
まだまだクライマックスシリーズも日本シリーズも控えてますから、ホークスにもあの楽天に負けないくらいの感動を期待したいところです。

この頃のソンジュンは我慢に我慢を重ねてる毎日でしょうから~(^^ゞ
邪魔した新入りは今後いびられまくること必至です(爆)

あまる #- | URL
2014/10/07 19:41 | edit

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

# | 
2014/10/05 20:22 | edit

去年の優勝セールが懐かしい仙台から読ませて頂いてます 笑

イソンジュン先輩すけべ~笑 もう迫りまくりですやん (*''д`*)
邪魔した新入りの今後が心配です…

めぐめぐ #3FtyQ0do | URL
2014/10/04 19:35 | edit

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