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明日、雨が降れば 

ご無沙汰しております、あまるです。
突然ですが、オクセジャ東方神起名曲パクリシリーズ第二弾。(こんなんばっかりやな最近(^^ゞ)
今回はテヨン✕パクハで、『明日は来るから』をヤッてみました。
このMVのユチョン、死ぬほど可愛くて何度見ても悶絶。



*******************************


「ねぇちょっとお兄さん、大丈夫?」

そう声を掛けられて重い瞼を開くと、やけにてらてらと唇を光らせた女が覗き込んでいた。
一瞬、まだ店にいるのかと思ったが、身体を少し動かした拍子にすぐ脇でがさりと音をたてたのは、はちきれそうになった半透明のゴミ袋で。
自分が正体無く寝こけていたのはバーのボックス席なんかじゃなく、道端の、それも生ゴミの臭いがぷんぷんする街路樹の下だったことを知る。

「風邪ひくよ、こんなとこで寝てると」

しゃがみこみ、首を傾げるようにして、女はそう言った。黒いミニタイトのスカートの裾から、白い膝が覗いている。
ああそうだった、と僕はほんの数時間ほど前の出来事を思い出した。
ソファの上。ぴったりと揃えた白い膝を抱え(彼女は何か考え事をするときや僕に後ろめたいことがあるとき、よくこのポーズで座るのだ)、らしくもないくぐもった声で、パクハが僕に言った言葉。

『いつか、話そうとは思ってた。本当のことを知っても、テヨンさんが傷つかないくらい、二人の間が確かなものになったらって……』

はっ、と僕は笑った。僕が傷つかないなんて、どうしてそんなことが言えるんだ。
恋人の心の奥に、今も棲み続けてる男がいて、そいつが僕と同じ顔をした───前世の、僕だったなんて。
そんなことを知って、平気でいられる男がいたら、是非ともお目にかかりたいもんだ。

昼間、立ち寄ったパクハの店で偶然聞いてしまった、ピョ社長と彼女の会話。
誰のことを話してたのか妙に気になって問い詰めたら、彼女の口から語られたのはとんでもなく荒唐無稽な話で。
普通なら幼稚な誤魔化しだと思うところなんだろうけど、僕の頭は初めからそんな疑いを露ほども持たなかった。
彼女がそういう、つまらない嘘をつくタイプの人間ではないことはわかりきっていたし、何より、僕にはそれを事実と思わせるほどの強烈な“体験”があった。

昏睡状態から目覚めてパクハに再会したとき、全身を駆け抜けたあの不思議な感覚。
ふいに、僕の感情とは関係なしに溢れ出た涙。
彼女に触れるとき、時折感じていた、頭の隅をかすめるようなデジャ・ヴ。
言っても笑われると思ったから、言わなかっただけだ。

“僕はきっと、前世でもきみに恋してた”

なのにそんな、のぼせ上がったバカな男の妄言が、まさに真実だったと───?

「……ふざけんな」

知らず、口に出していたのだろう。それまで気遣わしげに僕を覗き込んでいたキャバ嬢風の女は、肩をすくめて離れていった。

そう、どうせ僕はゴミだ。
きみにとっては、前世の僕が本当の恋人で。
きみは僕の中に、奴の欠片が少しでも紛れ込んでやしないかって、ずっとそればかり探してたんだ。

僕らの間に確かなものなんて、何もない。
真実を知るのがいつになろうと、僕は傷ついてただろう。
自分の前世に嫉妬して、みっともなく酔い潰れて。

鉛のように重い身体を引きずるようにして、湿った地べたから腰を上げた。
ふらつきながら暫く歩くと、青白い蛍光灯の下に浮かび上がる、バス停のベンチが見えた。
アルミのベンチなら、ゴミ袋のソファよりは随分マシだ。
ほとんど倒れこむ勢いで座ると、華奢なベンチはキイキイと鳥が鳴くような音をたてた。
ジャケットの胸ポケットから携帯を出し、親指がアドレス帳から難なく彼女の名前を見つけてしまうのは身体が覚えた習慣のようなもので、アルコールの滲みたスポンジみたいな頭では制御のしようもなかった。

「……テヨンさん?」

1コール終わらないうちに、耳元に彼女の声が聞こえてきた。

「やあ、僕のメルセデス」

ベッドでしか呼んだことのない彼女のあだ名を口にする。酔ってるのね、という言葉を小さな溜め息に含ませて、彼女が訊いた。

「今どこ?」
「さあ。どっかのバス停」
「迎えに行くわ。どこのバス停?」
「いい。暫く頭冷やしたいんだ」

少しの間の後、彼女は言った。

「こんなことで、ダメになったりしないよね、私たち。……そうでしょ?」
「前世から結ばれる運命だから?」

わざと軽い調子で言ってから、後悔した。僕のきつい皮肉は彼女にかなりのダメージを与えたようで、その後の長い長い沈黙を、僕は携帯を耳にあてたまま堪えなければならなかった。

やがて、彼女は僕の名を呼んだ。テヨンア、と。
そんな風に呼ばれたのは初めてだったので、胸を衝かれた僕は不覚にも一瞬、返事をするのが遅れてしまった。
顔が見えなくて良かったと思いながら、努めて平静を装い、彼女が言葉を継ぐのを待つ。

「いつだったか、お店を閉めた後、迎えに来てくれたことがあったよね。雨が降ってて……覚えてる?」
「───うん」

唐突な話ではあったけど、僕は覚えていた。
あのときの彼女は、彼女にしては珍しい真っ赤なニットを着ていて。その色が、彼女の白い肌に透き通るように映って、綺麗だった。

「ビニールの傘を差して、笑ってるあなたを見たとき、思ったの。邸下はあなたで、あなたは邸下で。どこが同じだとか、違うとかじゃなくて、今の私は、目の前にいるこの人のことを、とても愛してるんだって」

そぼ降る雨の中。赤いニットを着て、佇む彼女。
向かい合い、傘を差し掛けたのは、300年も昔の王世子じゃなく、確かに僕だった。
いや、正確に言うと、300年も前から、しつこく一人の女を想い続けてる───バカな男だった。

「……パッカ」
「なに?」
「もう一度、呼んでくれる?テヨンア、って」

小さく笑うような息遣いのあと。
彼女はそっと囁いた。

「テヨンア」

うん、と返事したら、またふいに涙がこぼれた。だけど今度は、不思議だとは思わなかった。
そのとき、はっきりとわかったからだ。イ・ガクって男がいま、目眩がするほどの幸せに浸っていることが。

「早く、帰ってきて。待ってるから……テヨンア」

僕の名を呼ぶ、彼女の甘い声。
銀色のベンチの背に寄り掛かり、僕は束の間目を閉じる。
胸に溢れて止まらない300年分の想いを、噛み締める。


もし明日、雨が降ったなら、僕はきみの傘になろう
風が吹いたなら、きみの壁になろう

僕らが二人で歩いてきた道のり
確かなものは、ここにある

この宇宙の片隅で、僕らがまた出会えたこと
それはきっと、奇跡に違いないから




FIN





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2014/09/16 Tue. 04:37 [edit]

category: 明日、雨が降れば

cm 8  tb 0 

コメント

Re:めぐめぐさま

そう!コレは特にゆちょのパートが少ない!(笑)でも画ではほとんどメインと言ってもいいくらいですね、この可愛さは!!!(爆)

ハイ、あの話の続きです(*・ω・*)
結婚のことは……うーん、まーイガクのことバラしたからには全部話したでしょうね~きっと。
「結婚式も挙げたの。二人だけで」とかって、さらりと。
テヨン、∑(゚д゚lll)ガーンみたいな(笑)

あまる #- | URL
2014/09/23 18:13 | edit

可愛い~(´;ω;`)

何であんまりソロパートもないのに一番目がいってしまうんでしょうか~?可愛い過ぎるっ!

メルセデス…あれ続いてるんですね( *´艸`)
そしてあの話の続きなんですね。
スネ夫なテヨンも可愛いです。結婚までした事は話したのでしょうか?密かに気になってます。
スマホからだと拍手ページがなくなったので、しつこくコメントさせてもらいました~


めぐめぐ #IOwrre66 | URL
2014/09/17 21:08 | edit

Re: **ほさま

コメントありがとうです!
遅まきながら、ネタ元のMVをアップしてみましたので、ぜひご賞味ください(笑)
ほっぺたつままれてるユチョンに萌死すること必至です。
ソンスは、ワタシもDVD持ってるくせに放送されてるとついつい見ちゃいますね(^^ゞ
何度も読んでいただいてるなんて、嬉しいです~こちらこそありがとうございます(^^)

あまる #- | URL
2014/09/17 15:18 | edit

Re: ちびけんさま

あんにょんです!

この曲、好きな方多くて嬉しいデス(^^)
パクハの大きな愛で、スネ夫なテヨンを包み込んで貰いたいと選曲しました(笑)

お話にも使ってますが、歌詞の

雨降るときには君の傘になろう
風吹くときには君の壁になろう

ってとこが特に好きで。
こんな風に想われたいわ~。誰に?もちろんゆちょんに!

あまる #- | URL
2014/09/17 15:11 | edit

Re: haruharuさま

いえいえ、コメントは気が向かれたときで構いませんよ~(^^)
5人神起は、ダンスとかのパフォーマンスはもちろんですが、
やっぱ何と言ってもあのハーモニーが素晴らしくて(T_T)
この曲、ワタクシも大好きなんですよ~。

ジュンス、歌ってくれたんですね!この曲のジュンスパートは伸びがあっていつも聴き惚れてしまいます。
あれを生で聞けたなんて羨ましい~(>_<)

あまる #- | URL
2014/09/17 15:03 | edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# | 
2014/09/16 11:47 | edit

私も好きな曲です!

あまるさん あんにょん!

番外編 ブラボー♪(´ε` )
私が東方神起にハマったのもこの曲があったから。
大好きな曲に大好きな二人…いやテヨンとパク・ハはこれからですね(汗)

今回のお話では
“僕はきっと、前世でもきみに恋してた”
このフレーズに胸キュンしちゃいました\(//∇//)\
ガクはテヨンで テヨンはガクで
そんな二人をパク・ハはきっと包み込んで愛するのでしょうね〜
そしてレンちゃんへと続く♪( ´▽`)
あまるさんの世界 好きです☆

ちびけん #a.bU6lrI | URL
2014/09/16 10:54 | edit

明日は来るから。

おはようございます。そしてお久しぶりです。
お話は読ませていただいていたのですが、なかなかコメントが思いつかず。ごめんなさい。
けど、私の一番大好きな「明日は来るから」につい反応してしまいました。
私、5人のころは実はあんまり興味がなくコンサートにも行かず。だったのですが、離れ離れになってしまってから急に「あーいい歌うたってたんだなー。」って思いだしまして。
その中でも一番好きなのがこれなんです。あんなことがあったからコンサートではもう二度と聞けないと思っていたのに、この間のジュンスのコンサートで生で聞くことができて本当に感動しました。
どんなに辛くても明日が来る。
テヨンとパッカにも素敵な明日が来たんですね。
二人の幸せいっぱいのお話、ぜひ読ませてください。

haruharu #BJfyOLl6 | URL
2014/09/16 09:27 | edit

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