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最終話 4 朝露 

bandicam 2014-03-09 10-10-36-070
「隣で寝る?」と言われて思わずニヤけるエロソンジュンww
*******************************************


コロ先輩、とソンジュンが口を開いた。

「まだ、寝ないんですか」

ジェシンは盃の酒を一口含み、「お前は?」と訊いた。
ソンジュンはちらと自分の斜め後ろに転がっているユンシクに目を遣ると、「まだ眠くないので」と言った。

(こいつ、もしかして一晩中寝ずの番をするつもりか?)

ご苦労なこった、とジェシンは内心苦笑する。

ソンジュンがそろそろ、と酒宴の締めを提案したのは三刻ほども前だ。
お開き、という言葉を聞いた途端、ヨンハはごろんとその場に寝転がった。もう酔って動けないからここで寝る、と言う。
ならばとジェシンはユンシクに、ヨンハの部屋で寝るよう言い、ソンジュンもコロ先輩の言うとおりだと、二人して彼女を男ばかりの部屋から追い出そうとした。
だがユンシクはたちまち可愛らしい唇を不満気に尖らせ、言ったのだ。

「ぼくの部屋はここなのに、なんでさ。今夜は、みんなで寝ようよ。花の四人衆で」

ヨンハ同様ぱたりと横になるや、あっという間に寝入ってしまった彼女に、揃ってぎょっとする。
目が合ったソンジュンとジェシンの間に、一瞬微妙な空気が流れたが、ジェシンは気づかないフリをして酒を口に運んだ。

そうして、今に至っているわけなのだが。

もう真夜中だというのにソンジュンが酒も飲まずにこうして起きているのはおそらく、寝相の悪い彼女が不用意に男たちの方へと転がっていかないよう、見張るつもりなのだろう。
卓の向こうに姿勢を正して座る姿は、門番さながらだ。
後ろですやすやと安心しきって眠っている女を守るためとはいえ、よくやるもんだとジェシンは思う。
自分なら、さっさと彼女を担ぎ上げてヨンハの部屋に放り込むところだが、そうしないのがこの男らしいと言えばそうなのかもしれない。

(もし俺なら……か)

少しばかり切ない思いに身を浸しながら、ジェシンはまた、黙って盃を重ねるのだった。


*   *   *


その朝、便殿から退出してきた老論の重臣たちは、皆一様に動揺を隠せずにいた。
王が、次の経筵〈キョンヨン〉※の場で華城への遷都を公表すると宣言したためである。
※経筵……重臣や文官たちが王に経書や史書などの講義を行う勉強会

彼等が口を差し挟む余地すらなかった。王のそれは詮議の意見でも議案でもなく、老論に突きつけた最後通告ともいえるものだったのだ。
王が強気に出た理由を量りかね、重臣たちは困惑するばかりだったが、左議政イ・ジョンムと兵曹判書ハ・ウギュにとっては、もはや自明の理だった。
間違いない。王はついに、金縢之詞を手に入れたのだ。

執務机の上で両手を組み合わせ、深く息を吐き出したジョンムに、ウギュはご案じめさるな、と薄く笑った。
この期に及んで何を言い出すのかと、ジョンムがウギュを見返す。

「我らには強力な武器があります」

ウギュは辺りを見回し、周囲に誰もいないことを確かめてから、声をひそめて言った。

「金縢之詞探索の密命を受けたキム・ユンシクは、女だそうですぞ」

一呼吸ほど、ジョンムは無反応だった。兵判が、何を言っているのか理解できなかったのだ。やがてその目が徐々に、驚愕に見開かれる。彼は無意識に机上に手をつき、身を乗り出すようにして尋ねた。

「それは……まことですか」
「証拠はまだありません。ですが、息子から聞いた話によれば確かです」

ジョンムの脳裏に、つい昨晩、左議政であり、父の仇でもある自分に少しも臆することなく相対し、恨むのではなく教訓にする、と言ったキム・ユンシクの凛とした眼差しが蘇った。

あの儒生が───女?

俄には信じ難かった。女が、小科試験を突破し成均館に入学したばかりか、あの頭でっかちな儒生たちをまとめ上げ、儒疏を起こし、そして、金縢之詞までも見つけ出したというのか?

半ば呆然としたジョンムの腕が、力を失う。支えきれなくなった身体を投げ出すように、彼は椅子に腰を落とした。

(では、二人がしていたあの指輪は。)

単なる義兄弟の契りだと思っていた。だが違ったのだ。
これまでの、息子ソンジュンのらしくない理解し難い言動の数々。そして、父親に対して初めて見せた反発。
そういうことだったのか、と、全てが腑に落ちた衝撃に、ジョンムは立ち上がることもできずにいた。

「これは当日まで、大監と私だけの秘密にしておきましょう。王に、手を回す隙を与えてはなりません」

ウギュの、既に勝利を手中に収めたかのような笑みとその言葉が、放心状態だったジョンムを現実に引き戻した。
確かにウギュ、いや自分たち老論にとってこれほど強力な武器はないだろう。事が公になれば、王はこの事実ひとつで、遷都計画ばかりか、その玉座さえも失いかねない。
そのとき、あの娘はどうなるのか。そして、息子ソンジュンは。

ジョンムは両手を固く握り締めた。ウギュは昨夜とは打って変わって上機嫌で何やかやと話していたが、ジョンムの耳には何も入って来なかった。


*   *   *


ソンジュンはその朝、酷く気分が悪かった。
昨晩ヨンハに無理矢理飲まされた酒のせいというのももちろんあるが、目が覚めたら、自分と同じように卓に突っ伏して寝ているジェシンの顔がすぐ傍にあって。しかも、夢現にユニだとばかり思って握り締めていたのがジェシンの手だったという笑うに笑えないオマケつきだ。

眉間に皺を寄せ、すたすたと歩くソンジュンの後を、小走りの足音が追ってきた。ユニだ。

「ねぇ、怒ってるならその理由を教えてよ。口をとがらせて、冷たい目で見てばっかりいないでさ」

どうやら彼女は、ソンジュンが何故ヘソを曲げているのかさっぱりわかっていないらしい。
反省するどころか、ソンジュンの態度に逆に文句を言う有り様だ。

「ほんっとに器が小さいな。偏屈ジジイみたい」

ソンジュンはぴたりと足を止めて彼女を見た。
何故だか無性に腹が立つ。いったいこの、不公平な感じは何なんだろう。
相手に対する想いの量が違うのか?彼女のそれより、自分の方があまりに多すぎるのだろうか。

黙り込んだままのソンジュンに、本気で怒らせたと思ったのか、ユニが急に萎れた声を出した。

「あの、そうじゃなくて、だから……」
「“他の男の間でぐうすか眠れるほど無頓着な恋人が心配で、ろくに眠れなかった”こんな言葉を口にしろというのか?───偏屈ジジイみたいに」

ソンジュンがますます眉間の皺を深くしてそう言ったにも関わらず、ユニはぷっと吹き出した。
彼を籠絡する、あの笑顔だ。

───やっぱり、おそらくは。
僕は、きみが思っているより何倍もきみのことが好きなんだろう。
でなければ、こんな敗北感に似たものをきみに感じるはずはない。

再び不機嫌に歩きだしたソンジュンの隣に並びながら、ユニはくりくりとした悪戯っぽい目でこちらを見上げた。

「じゃあお望み通り、君の隣で寝たら満足?」

そうしてまた、彼は負けを認めるのだ。
彼女のそんな一言で頬がだらしなく緩むのを自覚し、いともあっさり白旗を上げる。

「それは……別に構わないが」
「だけど、隣で寝たらもっと眠れなくなるかも。それでも平気?」

(……え?)

ソンジュンは思わず、まじまじとユニを見返した。

まさか貞淑であるべき両班の令嬢が、そういう状況下における男という生物体に起こる諸現象を知っているとは思わないが───いやもしかして、熟知しているのか?今の発言は、そういう意味か?

有り得る。彼女の仕事を考えれば、ものすごく、有り得る。

ユニが、自分の失言に気づいたのだろう。「あ」のかたちに開いた口元を手で覆い隠した。
それはもう、自ら認めたも同然だった。もはや疑いの余地はない。

「……キム・ユンシク」

じりっと一歩、詰め寄る。彼女はソンジュンから逃げ出すように、身を翻した。




*******************************
あまるですどうもこんにちわ。

え~モロモロの言い訳を少し。
ただでさえこの時期、繁忙期なのに加え、4月からの増税の準備で、只今仕事がえらいことになってまして。
連日帰宅が午前様というダメっぷりを露呈しております(スマン息子(T_T)
ゆちょんの新ドラマなんてとても見れねーよちくそう。
スカパーも見たかったやつうっかり録画し忘れるし(号泣)

落ち着くまで少々更新に間が開くかと思いますが、当ブログへのパスワード、ブロとも申請に関しましては、今まで通り24時間以内にお返事しておりますので、気にせずご請求くださいマセ。

私信でスイマセンがあらちゃん様、そんなワケでメールの返信えらく遅れてます。
だけどちゃんとお返事するから、もちょっと待っててくださいね~。
シカトこいてるわけじゃないので、どーか見捨てないでくださいまし~(^^ゞ




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2014/03/09 Sun. 10:45 [edit]

category: 最終話

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

Re: pmami さま

消費税増税がまさかこんな場末のブログにも影響するとは、安倍さんも想像だにしてなかったことでしょう……(笑)

あー、ジョンウをウチの子にしたいってのはわかります!娘がいたら間違いなく婿にしたいNo.1でしょう!
義理の母をハニーって呼んでハグしてくれるユチョン顔の息子なんて夢ですよ夢!
はうー。地震でちょっとビビッてた心が癒やされました(笑)

あまる #- | URL
2014/03/15 04:32 | edit

Re: ちびけんさま

ご無沙汰です(^^)
なんだかんだで忙しい年度末、お互い元気に乗り切りましょ~。
(と言いつつこんな時間に更新&コメ返しているワタクシ……(^^ゞ)

ソンジュンのお怒りの表情は激しくツボです。ユニを怒りながら心情的には負けてるっていうね(笑)
ワタシも萌えが止まりません。

あまる #- | URL
2014/03/15 04:23 | edit

年度末ですね〜
ただでさえ何かと費用のかかる時期なのに、来月から消費税はあがるし、てんちか堂の更新にも影響でるし…まったく〜 チッ( ̄^ ̄)ゞ
でも、うちの子にしたいNo.3のソンジュンは道理のわかる子ですから一緒に待ってます(^.^)
ちなみに、うちの子にしたいNo.1はジヨンウで2番目はユチョンです♡
あっ でもでも私がユチョンのママなら、とても若いママですからね
誤解のないように→どうでもいい→すみません(´・_・`)
ソンジュンは3番目でも、ドラマはやっぱりソンスが一番好きです(^-^)/
なので、お体に気を付けてお仕事頑張ってくださいね(^_-)

pmami #- | URL
2014/03/14 15:19 | edit

萌え〜

あまるさま あんにょん!ご無沙汰してます。

年度末、たかが主婦でも忙しいです(T_T)
この章のソンジュンの負けっぷりが、私には萌え*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
あまるさまのその表現ひとつひとつにソンジュン(ユチョン)の表情が頭に浮かぶわけで、自分がいかにもユニになった錯覚をおこします(笑)
忙しさの真っ最中だと思いますがお身体に気をつけて、まずは仕事を片付けてくださいませ☆

首を長くしてお待ちしております。

ちびけん #a.bU6lrI | URL
2014/03/13 00:22 | edit

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# | 
2014/03/12 18:53 | edit

Re:*u**hi さま

お気遣いありがとうございます(^^)
4月に入って暫くすればもう少し余裕ができると思うんですけど。
お言葉に甘えて(^^ゞ今は無理せず時間を見つけてちょこちょこ書き進めていこうと思ってます。
思い出したときにでも覗いていただけると嬉しいデス~。

あまる #- | URL
2014/03/12 07:34 | edit

Re: soyteaさま

いらっしゃいませ~。コメントありがとうございます(^^)
返信遅くなってしまってすみません。

soyteaさんのブログ、ワタクシもいつも楽しみに拝見しております。
ソンスやオクセジャ、そしてユチョ仲間なブログさんが増えるのは嬉しい限りです。
あんなステキなブログを立ち上げてくださって、こちらこそありがとうございます(^^)

> 最終話を視聴するたびに、全神経を傾けてチェックしていますw

ですよね~。ユチョの演技は瞬きひとつも見逃せません!ホントに細かい芝居しますからねぇ、彼は(笑)

年度末は何かしら忙しいですよね~。
でも、皆さんが頑張って更新されてるのを見るとワタシも元気が出ます。
(とはいえ「よっしゃウチも更新!」ってとこまではなかなかいかないのが辛いとこですが(^^ゞ)

soytea様の今後のますますのご活躍を、ワクワクしながらお祈りしております。

あまる #- | URL
2014/03/12 02:00 | edit

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# | 
2014/03/09 19:42 | edit

パスワード申請を出したきり、ご挨拶をしておりませんでした。
soyteaと申します。
あまる様の文章に魅せられ、足繁く通い、拝読しております。
ついには、自分でも二次小説ブログを始めてしまいました。
ブログという新しいことを始めるきっかけになった、「てんちか堂」とあまる様に、一度お礼を言わなくては、と書き込みをした次第です。
ありがとうございます。

冒頭のエロソンジュン!
最終話を視聴するたびに、全神経を傾けてチェックしていますw
お忙しいとは思いますが、お体の負担にならない程度の更新を、陰ながら応援しております。

長々と失礼致しました。

soytea #0C33E3Zc | URL
2014/03/09 18:50 | edit

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