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お月様が見てる 1 

ちょおっと本編書くのがシンドくなってきたので(といっても、書くのがヤになったとかじゃないデスよ(^^ゞ)
気分転換というか、ガス抜きのカンジで、ソンス番外編です。

二次創作独特の甘さ加減がどーにも苦手とか、オリジナルのイメージを大事にしたい方とかも、もしかしたらここにお越しの皆様の中にはいらっしゃるかもしれないので、今回は折りたたみます。上記に該当するお客様は、スルーしてくださいね。
ちゃんと注意しましたよっ!

 こーゆーのがあんま好みじゃない方はほんとごめんなさい。ワタクシもともとこーゆーヤツなんです(爆)
一回で終わらせるつもりが、前置き部分がなんか長くなっちゃったので、次回には終わると思います。特段反応無くてもこそっとアップします。(ステキに自己満足)

そりでは。



************************************************************ 



「どこへ行くつもりだ?」

時は真夜中。手になにやら荷物を抱え、足音を立てないようにこっそりと東斎を出て行こうとする人影を、ソンジュンは呼び止めた。細い背中が びくりと跳ね、ゆっくりと振り返る。

「イ・ソンジュン……?」

不審人物の大きな黒い瞳が、こちらを怪訝そうに伺う。だがそれはすぐに、安心したようなユニの微笑に変わった。

「なぁんだ。びっくりして損しちゃった。まだ起きてたの?」
「正確には、起きてた、じゃなくて起きたんだ。隣の部屋でごそごそ物音をたてるやつがいるから」

ソンジュンの言葉に、ユニは眉尻を下げ「ごめん…」と言った。だがたとえどれだけ音をたてないように気を遣ったとしても、今のソンジュンを起こさずに彼女が部屋を出ることはおそらく不可能だろう。

女であることが王の知れることとなり、一旦は王宮に捕らえられたユニが成均館に戻ってきたのは、ほんの一月程前。
金縢之詞捜索の件は密命だったこともあり、ユニが捕らえられたことはもちろん、実は男のフリをして成均館に入学してきた女であることも、一部の者以外はまだ知らない。

老論の幹部であった兵曹判書が、ユニの父キム・スンホン博士と当時成均館の掌議だったムン・ヨンシン殺害の件で義禁府に身柄を拘束されるに伴い、その息子であるハ・インスも成均館から姿を消した。以前から想いを寄せていた妓生と共に地方へ行ったらしいという噂だが、真偽の程はわからない。

王の計らいにより、ユニは再び成均館で学ぶことを許されたが、あくまで男として、であることに変わりはない。
無用の混乱を避けるため、とりあえず大科試験に合格して無事卒業するまでは、絶対に女と気取られてはならぬ、というのが、王の出した条件だったのだ。

いずれ、女が男と同様に学べる場を作ると王はユニに約束してくれたというが、それは成均館でないことは確かだ。チョン博士が言うには、この国で男女が席を同じくして学ぶのはまだまだ遙か先のことらしい。お陰で、これからしばらくはソンジュンにとって気の抜けない毎日が続くことになったわけだ。

ハ・インスが去ったこと以外にも、ここ成均館で変わったことはいろいろあった。
まず、空席となった掌議には、あのク・ヨンハが座すこととなった。この人事に一番驚いたのは他ならぬヨンハ自身だった。彼が大いに嫌がったことは言うまでもないが、ソンジュンが斎会の満場一致で下色掌に選ばれてからは、態度が一変した。
面倒なことはとりあえず全部ソンジュンに押し付けて、掌議の特権を存分に味わう方が面白いとでも思ったのかもしれない。掌議だけに割り当てられる二間続きの部屋も、彼はいたく気に入ったようで、それまで使っていた部屋をさっさと明け渡し、そっちへ引っ越していった。

空いた部屋には自然、ユニが入ることとなり、元の中二房はソンジュンとジェシンが二人で使っている。
といっても、ジェシンはこのところほとんど東斎には帰ってこないので、中二房はほぼソンジュンの一人部屋と言ってよかった。

部屋が別とはいえ、間には薄い壁一枚しかない。そんなわけで、このむさ苦しい男たちの群れの中にユニを置いておくこと、それ自体が苦痛なソンジュンにとって、彼女の身の周りのどんな変化も、絶対に見逃すわけにはいかなかった。
たとえ寝ていたとしても、神経は常に壁の向こうに張り巡らされている。ほんの僅かな気配でも目が覚めてしまうのは、ほとんど病気、いや、彼の習性という外はない。

ソンジュンはユニが抱えている包みに目を留め、それをひょい、と取り上げた。

「享官庁に行くんだろう。なぜ僕に言わない?」
「だって」

夜道を並んで歩き始めながら、ユニは俯いた。

「月考(月に一度の特別講経試験)が終わったばかりだし、疲れてるだろうと思って……。ちょっと身体を洗うだけなのに、遅くまで付き合わせるのは悪いかなって」
「僕に変な気を遣うな」

ぴしゃりと、ソンジュンは言った。

「試験なんて、いつもやってることが試されるってだけだ。前だろうと後だろうと、やることはいつもと同じ。別に疲れはしない」
「……そうですか」

ユニが肩をすくめる。『そりゃあ、貴方は天才だからそうでしょうよ』とでも言いたげな顔だ。
まったく、彼女は相変わらず何もわかっていない、とソンジュンは溜め息をついた。

ソンジュンにとっては、試験なんかより何より、ユニが自分の知らないところでよもや秘密がバレるような事態に陥ってやしないかと気を揉む方が、余程疲労困憊するのだ。なのに当の本人は不思議なくらい、そのことに考えが及ばないのである。
こうして、儒生たちが寝静まってから享官庁に身体を洗いに行くのも、女である彼女にとっては危険極まりない行為だ。だからこそ、彼女の入浴中はそこに誰も近づけさせないよう、自分が見張りに立っているというのに。

───頭は良いくせに、なぜそれがわからないんだ?

「なに?」

思わず、じっと見てしまっていたからだろう。ユニが、訝しげな顔でソンジュンを見上げた。
淡い月の光に浮かび上がる彼女の頬。その白く滑らかな質感は、初めて出会ったあのときのままだ。

あのときはまさか、想像すらできなかった。キム・ユンシクという巨擘の少年が実は、こんなにも聡明で、こんなにも強く、美しく、そして。
自分にとって、こんなにもかけがえの無い存在になろうとは。

「えっと……あの、ソンジュン?」

戸惑ったようなユニの声に、はっと我に返る。
気づくと、彼は片腕で彼女の肩を抱き寄せ、今まさにその唇を奪おうとする寸前、だった。真ん丸な黒い瞳が、間近でぱちぱちと瞬きする。その睫毛の先が微かに触れそうな距離で。

驚いて、バッ、と彼女の身体を引き剥がした。

「な、何をする!」
「……は?あの、それはこっちの台詞なんですけど」

なんということか、この成均館の中庭で、最も人目を憚らねばならないこの場所で、こんな危険な行為に(しかも無意識に)及んでしまうとは。

───やはりきみは恐ろしい女だ、キム・ユニ。

くるりと背を向け、すたすたと先を急ぐソンジュン。

「ちょっと、待ってってば!もう……ほんっとわけわかんないんだから!」
 
ユニはぶつくさ文句を言いながら、慌ててその背中を追うのだった。






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2011/08/23 Tue. 16:37 [edit]

category: お月様が見てる

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

cm 8  tb 0 

コメント

Re: わ、わたしも

成均館はね~ほんと、少ないんですよ~(^^ゞ
なんかこう、飢餓感?みたいなものが(笑)
宮とか美男とかのサイト見てるとちょっと羨ましい。

あちらのドラマは、続編作ろうとしてもスケジュールがあまりにキツイから、
前回と全く同じメンバーで、っていうのが難しいのかもしれないですね。

見る側としては週二回放送ってのは嬉しいけど、そこまで無理しなくても、って
思います。最近グンソクとかユチョのマネージャーが居眠り運転で事故ったとか
いう話を聞くと、ほんとゾッとしますわ。お願いだから休ませてやってー!(T_T)

あ、ちなみにワタシも美男ではシヌ兄さんが好きでし(^^)

あまる #- | URL
2012/05/06 00:33 | edit

わ、わたしも

大好物です(爆!)
花男や美男は結構この手の物語を書いている方多いのですが、成均館はあんまり見かけない気がします。

余裕があったらでよいので、ぜひぜひ書いてくださいませ。

そういえば、韓国ドラマって1クールが長いからなのか、続編って見たことないですね。
物語として完成されてるからなのか、途中で視聴者の意見を取り入れてどんどん脚本が書き換わるから、必要ないのかな?

日本のドラマだと、人気があれば結構続編ができるんですけど、韓国ドラマはやらないんですね。
という事は、二次小説っていうのもないのかな?

あ、ちなみに、わたくしイケメンも見てましたが、カン・シヌさんのファンです(爆)
でもって、ミニョ役は日本の瀧本美織ちゃんが好み。
(どーでもええっちゅうの)

ちびた #D4zl0nFc | URL
2012/05/05 14:14 | edit

No title

そうです、そうです☆
ユニキャラはある域はおーボケ☆
ソンジュンはムッリ・・・
わぁ~同じナマカのヒトですね~(^_-)-☆
よろしくお願いしますね(^u^)

みずたま #- | URL
2011/08/25 22:30 | edit

Re: 大感謝☆感謝♡

> みずたまさま
はじめまして~(^^)お越しいただきましてありがとうございます!
けっこービクビクしながらアップしたお話だったんですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです。

> おりしも今日は奎章閣閣臣たちの日々 (上)が発売です☆
そぉなんですよ~((o(´∀`)o))ワクワク
でもウチに届くのは27日くらいになるかな~。待ち切れない~
ワタシもまだまだ現役のソンス廃人ですよっ!お仲間お仲間(^^)
また遊びにいらしてくださいね~

あまる #- | URL
2011/08/25 20:22 | edit

大感謝☆感謝♡

あまるさん、はじめまして~☆
いつも読ませていただいてます♡
成均館の二次小説 クビを長ーくして待ってました♡
特に イ・ソンジュン大好きっ子(母ですが・・・)のワタシには
大満足なお話でした~☆
おりしも今日は奎章閣閣臣たちの日々 (上)が発売です☆
成均館にどっぷりドツボなワタシにとって 本・ドラマ・二次小説・・・なんて幸せなんでしょう~
本当に大感謝です☆あまるさんmostサンキューです♡

みずたま #- | URL
2011/08/25 11:54 | edit

どうもです(^^)

>にゃん太さま

素早いコメントありがとうです(^^)
お好みに合いましたならなによりです。


>りゅうれんさま

いつもコメントありがとうです(^^)大好物?やだーワタクシと同類ね~(笑)
ヨリムの置き土産!忍者屋敷と化す中二房…!わはは~
コロ部屋に続く穴はソンジュンが速攻埋めちゃうでしょうね~
続き、ホントはもちょっとあまあまにしたかったんですけど、楽しんでいただければ嬉しいです。(*^_^*)

あまる #- | URL
2011/08/25 04:33 | edit

鼻血でそうです!

もうもう、こんな二次小説、待ってました!!大好物です~。
ヨリムがチャンイって言うのも、ナイスですよね。なんか、楽しい学園生活が待っていそうな(笑)

そう言えば、ヨリムの部屋は他の部屋と違って隠し戸棚があったじゃないですか。
なーんか「置き土産だ」とかいってユニとソンジュンの部屋の間に隠し通路作ってそすですよね(笑)欲を言えば「ソンジュン・ユニ・ジェシン」の部屋並びで、全部繋がってると良いーー!!

続きを楽しみにしています♪

りゅうれん #/ZrAXPAI | URL
2011/08/24 22:26 | edit

No title

こういうの大好きです!
楽しみにしています!

にゃん太 #- | URL
2011/08/24 00:50 | edit

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