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蜜月 6 

とりあえず最終回です。
お付き合いくださいまして、ありがとうございました~。
*******************************


ユニが、ソンジュンの鎖骨を触れるか触れないかというくらいの指遣いでそっとなぞっている。
ソンジュンはほとんど無意識に、腕の中に抱いた彼女の丸い肩を手のひらでずっと撫でていた。

艶やかな林檎。柔らかく甘い、桃の香りと、その手触り。
熟して割れ、真っ赤な粒を覗かせた柘榴───。
彼の脳裏に断片的に浮かぶ絵は、何故かどれも果物だ。
瑞々しく、とびきり上等の……。

「男と女が契りを交わすことを、妓生たちがどうして『雲雨の情』って言うか知ってる?」
「さあ……」

心地良い眠気が、ソンジュンの意識を奪おうとする。だがもう少し、この幸せな気怠さを味わっていたい。
しきりに目を擦っていると、小さな子供みたいだと思ったのかもしれない。ユニがくすりと笑った。
このまま寝かしつけようという魂胆なのか、昔語りをする母親のように静かな声で、彼女は続けた。

「昔、楚の国の王が旅先で昼寝をしていたとき、夢の中に天帝の娘が現れて言ったの。『私は嫁ぐ前に命を落とし、巫山に祀られております。魂は草となり、身は霊芝となりました。どうぞ貴方様と枕を共にさせてください』って。王は娘と情を交わし、やがて別れ際に娘はこう言ったそうよ。
『朝は雲となり、夕暮れには雨となり、朝に夕に、あなたを想い続けます』。───翌朝、目覚めた王が巫山の方を眺めると、娘の言ったとおり、そこには高く雲が立ち込めていたのでした……」

雲のつもりか、ユニはふわーっ、と囁くように言いながらソンジュンの目の前に両の手のひらを広げてみせた。
その手をきゅっと握って、ソンジュンは言った。

「天帝の娘が、そんなに大胆な女だとは知らなかった」

ユニが「そういうことじゃなくて」と唇を尖らせる。
彼女は題材の選択を誤ったのだ。子供を寝かしつけるのに、こんな色っぽい昔語りをする母親はいない。
ソンジュンはユニの手を握ったまま、身体を起こして彼女を組み敷いた。
大きく見開いた黒い瞳を見下ろして、悪戯っぽく笑う。

「自分から『抱いてくれ』って頼むなんて、誰かを思い出すな」

さっ、とユニの頬に血が昇った。

「イ・ソン……!」

唇が抗議を始める前に、すかさず塞ぐ。抗おうとする力がユニの手首からすっかり抜けてしまうまで、ソンジュンは存分に彼女の柔らかさと香りを味わった。
やがて甘い戒めから解放された唇が、囁いた。

「私も……たとえ毎日一緒にいても、朝に夕に、貴方を想うわ。雲を見たら、私が貴方を見守ってると思って。雨に降られたら、それは私のくちづけだと思って。そうすればいつも、心は傍にいられる。貴方が不安に思うことなんて、何もなくなる。……でしょ?」

ソンジュンは微笑んで「これからは雨が待ち遠しくなりそうだ」と言った。そしてふと真顔になって、尋ねた。

「雲ひとつ無い晴天の日は、どうすればいい?」

ユニは眉間に皺を寄せ、ちょっと考えてから、じゃあ、と言った。

「そんな晴れた日なら、貴方を散歩に誘うわ。ずっと傍にいてあげる」

ソンジュンはユニの頬にかかっていた髪をそっとはらってやりながら、「約束だ」と微笑んだ。
「約束ね」と、ユニも笑った。

唐突に、ソンジュンが言った。

「……いい?」
「何が?」
「きみが辛くなければ……その」

ソンジュンは少し躊躇った後ユニの手を取ると、それを自分の下腹部へと導いた。指先に触れたそれが再び固く屹立していることに気付いたユニは、あっと小さく声を上げて恥ずかしそうに目を伏せた。

「そのまま……触れてて」

耳元にくちづけながら囁くと、甘い吐息が花びらのような唇から漏れた。同時に、小さな指先がそっとソンジュンのものを愛撫し始める。
彼女の中で感じるのとはまた違った快感に、ソンジュンは目眩にも似たものを覚え、思わず苦しげな声を漏らした。

「……貴方も」

溜め息のような声で、ユニが言った。

「我慢、することはないわ……」

艶めいたその言葉に、ソンジュンはたまらず、彼女の脚を割り、熱く滴るその場所に己を沈めた。
深い息を吐きながら、ユニがソンジュンを迎え入れる。
とろけるような柔らかさと熱に包まれ、彼はまたゆっくりと彼女の身体に韻律を刻み始めた。






おわり。



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2013/07/01 Mon. 19:53 [edit]

category: 蜜月

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

Re: ひろこさま

ウチではなかなかコロたん幸せにしてあげられなくて申し訳ないです(^^ゞ
せめて拍手のお礼ページで妄想補填していただければ幸いにございます~(笑)

あまる #- | URL
2013/07/03 01:51 | edit

Re: *さま

すいません。伏字にしたらどなたへのコメ返なんだかわかならくなってまった(^^ゞ

止まらないソンジュンはワタシも大好物です。
二人の新婚生活……どんだけあまあまなんだか、考えただけで鼻血が(爆)


あまる #- | URL
2013/07/03 01:49 | edit

Re: 阿波の局さま

う、美しいですか?(照)
ありがとうございます~。

まぁそんな。無理だなんておっしゃらずに(^^)
ぜひともっ!ぜひとも濡れ場をっ!←切実

あまる #- | URL
2013/07/03 01:20 | edit

うっとり・・・

美しい情景が目に浮かぶようです・・・素敵なお話、ありがとうございます。
うっとり気分で「拍手ボタン」押させていただいたら、コロ様のお写真が~~!!心の中で「コロ先輩、許して・・・」と謝りました(笑)←大妄想☆

ひろこ #- | URL
2013/07/02 11:51 | edit

美しい…

素晴らしい。
こんな風に美しく濡れ場を描いてみたいものです。

でも、私にはむりなので、これからもあまる節を堪能させていただきたいと思います。

阿波の局 #bo5zNM.6 | URL
2013/07/01 20:34 | edit

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# | 
2013/07/01 20:19 | edit

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