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蜜月 3 

番外編続きです。
タイトルで大体展開を予想されてる方もいらっさるのではと思いますが(^^ゞ
次回、まるごと限定公開にすべきか、そこだけすっとばして公開記事にしようかどうしようか迷ってるトコロ……。
うーん。結局うまくいかなくてエロ全開で公開記事にしちゃう可能性も大ですが(爆)
そのときはごめんなさい。|д゚)チラッ
*******************************


最近、ソンジュンの様子がおかしい。

講義が終われば何も言わずそそくさと外出し、夜遅くに戻ってくる。
どこに行っていたのかと訊くと、捜してる本が見つからなくて、と言う。どういう本なのか訊いても、今ひとつ要領を得ない答えしか返ってこない。適当に返事をしているのが、いくら鈍いユニでもわかろうというものだ。

まさかあの真面目で、一途に自分を愛してくれるイ・ソンジュンに限って、とは思うものの、彼だって男であることに変わりはない。自由に恋人を抱けない鬱憤をどこかで晴らしていたとしたって、少しも不思議ではなかった。
しかもどうやらこの件に関してはヨンハも絡んでいるらしいことが、ユニの不安を更に募らせた。

何しろヨンハと言えば女、女と言えばヨンハというくらいで、切っても切れない関係である。
ソンジュンを信じてはいても、一度そんな考えに取り憑かれてしまうと、もうそれ以外に外出の理由を考えられなくなってしまうのだ。
想像しただけでユニはたまらなく悲しくなって、このところ食事もろくに喉を通らない有様だった。


「少し、出掛けてくる」

その日も、ソンジュンはそう言って一人で東斎を出て行った。
世の妻たちは皆、こんな風に置いて行かれる寂しさをどうやって耐えているのだろう。
正式な婚礼を挙げる前から、もうこんな惨めさを味わうことになるなんて。

気を紛らわそうと本を広げてはみたものの、読む気にもなれず、ユニは深く溜息をついた。
すると扉の向こうから、入っていいか、と尋ねるジェシンの声が聞こえた。どうぞ、と言うと、身を屈めて入ってきたジェシンは、黙ったまま不機嫌そうにどっかりと腰を下ろした。

「どうか、したんですか?」

無精髭に覆われた顔を覗き込む。と、ジェシンは文机の上の書物をおしやり、手にしていた林檎を彼らしいいつものぞんざいさでごろんと置いた。

「食え」

なんだかよくわからずに林檎を手に取ったユニは、ちょっと笑って、「……どうも」と言った。

「そういえば、大射礼のときもありましたね、こういうの。なんだか懐かしいな。そんなに昔のことってわけじゃないのに」

赤くつやつやした林檎の表面を両の親指で撫でながらユニが言う。ジェシンが、躊躇いがちに口を開いた。

「お前、最近ほとんど飯食ってないだろ。また熱出して倒れる気か?」
「食べてますよ、ちゃんと」
「嘘つけ。そんな酷い顔してるくせに。老論の野郎は何も言わないのか?」

俯いたユニは、ようやっと聞き取れるほどの小さな声で、呟いた。

「この頃出掛けてばかりだし……。別に何も」

黙り込んだジェシンに慌てて、ユニは言葉を継ぐ。

「あっ、でもそんな、気になんてしてないです。いつも我慢ばっかりさせてるのはぼくの方だし、彼が外で何をしてたって、文句言える立場じゃないの、わかってるし」

ジェシンは苛立たしげに舌打ちすると、すっくと立ち上がり、ユニの腕を掴んだ。

「来い」

驚いたユニは、思わず持っていた林檎を取り落としてしまった。

「えっ?ど、どこへ?」
「うじうじ悩んでるくらいなら、はっきりさせちまえ。もしお前の想像が当たってたら、許してやる必要はない。そんなヤツ、お前の方から捨ててやれ。行くぞ」

ユニに腹を立てているわけではないということは流石にわかっていたが、こういうときのジェシンはただ恐ろしい。
いつ暴発するかわからない銃を手の上に乗せている気分だ。
気は向かなかったが、仕方なく彼女はジェシンに従い、昼下がりの成均館を出たのだった。

ジェシンがユニを引っ張って来たのは、北村の禁衛営〈クミヨン〉にほど近い、嘉会坊〈カフェバン〉の辺りだった。
都を防衛する軍営のお膝元とあって、街路はよく整備され、見通しが良い。道幅が広いせいか、人通りは多いのに雲従街や泮村のような雑多な感じはしなかった。

「先輩、ここって……」
「最近、ヨリムの奴がこの辺りを調べてるって人づてに聞いてな。まさか老論絡みだとは思わなかったが……」

そのとき、ユニは あっ、と小さく声を上げた。ジェシンの袂を引っ張り、民家の陰に押し込むと、自分も慌ててそこに身を潜めた。

「なんだ?ヤツがいたのか?」
「あそこ……あの、右の家の、前に……」

ユニの指差す方を、ジェシンが用心深く伺う。
するとそこには、いつものように両手を後ろに組んで立つソンジュンと、若いとは言い難いが、物腰に人妻のような色香を漂わせた女が、家の門を見上げつつにこやかに談笑などしているではないか。

「嘘だろ……あいつ、あんな顔して熟女趣味があったのか?」
「先輩……ぼく、もうダメ……若い娘ならともかく、あんなのが相手だなんて……」
「気をしっかり持て、テムル!お前がそんなんでどうする!」

ジェシンはユニを叱咤するや、引き留める間もなくいきなり通りに飛び出して行った。



「おい老論!」

ソンジュンが、女に向けていた視線を巡らし、ジェシンを見た。

「コロ先輩───?」

つかつかと大股で歩み寄ったジェシンはそのまま、握り締めた拳でソンジュンの左頬に強烈な一撃を食らわせた。
全くの無防備だったソンジュンの身体は、女の悲鳴とともに土埃を上げて地面に倒れた。

「先輩!」

たまらず駆け寄ったユニは、肩で息をしているジェシンの腕を掴み、それ以上の暴走を阻んだ。

「やめてください!こんな、いきなり殴るなんて……!」
「ユニ……?」

衝撃がまだ残っているのか、ふらつきながら立ち上がったソンジュンが、呆然とその名を呟いた。

「……二人とも一体、ここで何をしてるんですか」

言いながら、切れた唇が痛むのだろう、ソンジュンは顔を僅かに顰めて、滲んだ血を親指で拭った。
その前に仁王立ちになったジェシンが、怒鳴る。

「それはこっちの科白だ!貴様、テムルってもんがありながらこんな年増女と昼日中から逢引きなんかしやがって!」

ぴくりと、ソンジュンの傍らに立っていた女の眉が動いた。

「こんな年増女、ですって?」

ソンジュンが慌てて、取り繕う。

「すみません。あの男は猿並みに礼儀知らずなんです。どうか気にされずに……」
「誰が猿だ!ぁあ?」
「先輩!もう、ダメですってば!」

何だかもう目茶苦茶だ。
ユニは酷く情けなく、泣きたい気持ちになった。するとそうと察したのか、女が言った。

「とにかく、若様方。ここは人目につきます。お話はどうぞ中で」

これも年の功か、妙に堂に入った女の仕切りで、一同はとりあえずその家の中に入ることにしたのだった。






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2013/06/27 Thu. 16:39 [edit]

category: 蜜月

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

RE:あらちゃんさま

展開はおそらくご想像通りです……って、あらちゃんさんがどこまで
ご想像されてるかお子様なワタクシにはわかりかねますがっ!!(笑)
(噂の“官能小説のオノマトペ”を今度ゼヒご教授ください)

ご期待に沿えるよう頑張りマス~

あまる #- | URL
2013/06/29 01:45 | edit

Re:ちびけんさま

あんにょ~ん♪

コロの登場シーンはせめてお笑い要素でもないと、切なすぎますわ~。
いちゃこく二人をいっつもそばで見てるわけですからねぇ。辛いだろうなぁ、実際。

とはいえワタクシはユニソンな人なので(笑)二人の甘々をどこまでも追求します!
どれだけ暑苦しいと言われようとも!( ̄^ ̄)

あまる #- | URL
2013/06/29 01:37 | edit

Re:じ***よんさま

コメありがとうございます(^^)

コロはもぉすっかり最愛の娘をヨメに出したお父さんな感じですが(笑)
永遠にその立ち位置をキープしてて欲しいと思うのはやっぱりワガママでしょーか(^^ゞ

どこまで濃厚にできるかわかりませんが(爆)頑張ります。

あまる #- | URL
2013/06/29 01:15 | edit

へびの生殺し~

あまる様っ!お忙しいこととは存じますが、早く続きをっ!
今、へびならぬ、あらこの生殺し状態です。
だいたい想像はつくにしても、早く続きが見たいです。
(たぶん、私の大好きな展開ですよね・・・)
ほとんど、最近の私の生きる楽しみです~(*´▽`*)

あらちゃん #- | URL
2013/06/28 23:48 | edit

ジェシンまで・・

あまるさま あんにょん!

ユニが心配するのはごもっとも。。なのですが♪
まさかそこにジェシンが加わると面白さ倍増(笑)
損しているのはソンジュン一人?

いや~若いっていいわ。
ジェシンはやっぱりユニが好きで
彼女が幸せかちゃんと見てるのね。
くーっ!いい奴だ❤

本編が辛い分、あまーく行っちゃってください。
やきもちソンジュンも好きだけど
甘々の二人も好きです^m^

ちびけん #- | URL
2013/06/28 21:32 | edit

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# | 
2013/06/27 20:50 | edit

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