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追憶 

またしてもオクセジャです。ハフー
え?また本編煮詰まってんのかって?そのとーりですが何カ?(号泣)

ダメなんですよねぇ~。
こう、砂を吐くほどのゲロ甘がないともうワタシ生きてゆけない……←バカです

っていうほど甘くはないかもですが。所詮あまるが書くモンなんで(^^ゞ
一応、この前にアップした「僕は君に~」のパクハサイドみたいな話。
時間軸としてはこっちのが30分くらい前になります。
わかりにくかったらスミマセン。



***********************************


ジューススタンドのドアを閉めて、ぶら下がっているプレートをひっくり返す。
“CLOSE”の文字を確かめるように指先でちょっと押さえてから、通りを振り返った。

「パッカ!」

声に目を泳がせると、車道を挟んでひらひらとこちらに向かって手を振る彼が見えた。

その姿に私はまた、あの人の面影を見る。
左手をポケットに突っ込んで、頭の上で照れもせず手を振る笑顔は、まるで子供みたいで。
世子邸下〈セジャチョハ〉、なんてヨンスルさんたちに呼ばれてふんぞり返っていたけど、私にはガキ大将の延長にしか見えなかった。

「お店で待ってれば良かったのに」

車道を渡って、彼の前に立った私がそう言うと、彼はポケットに両手を入れたまま少しそっくり返るようにして、ジューススタンドのウインドウを眺めた。

「ここから、きみが働いてるのを見るのが好きなんだ。きみは、街の風景の一部で、でも僕にとっては特別な人で───それがなんだか不思議で、嬉しくなる」

絵を描く人だからなのか、彼の言葉は時折こんな風に抽象的で、捉え難くなることがある。
わかったフリをするのが苦手な私は、うーん、と考えて、近い感覚をなんとか捻り出そうとする。

「あれかなぁ。お菓子がいっぱい並んでて、たまたまレアパッケージ見つけたときみたいな。あの感じ?」

ぜんっぜん違う、と大抵は思いきり否定されるのだけど、それでも彼がすごく楽しそうに笑うから、まぁいっか、と私も笑う。

「好きだよ、パッカ」

まるで手を繋ぐように自然に、彼はそう口にする。
その言葉を聞くたびに、私の心臓がきゅっと音を立てているのなんか知りもしないで。

吹いてきた風が、するりと耳元を掠めた。

“愛してる……パクハ”

風に乗って聞こえてくる、懐かしい声。

“もっとたくさん、言えばよかった。愛してる、パクハ。愛してるんだ……”

ヨン・テヨンとして今私のそばにいる彼は、気持ちを表すことを少しも惜しまない。
いつ、どこにいても、私が何をしていてもお構いなしに、言いたいときに好きだと言う。触れたいときに触れる。キスしたいときに、キスする。

そんなとき、私は戸惑いつつも、彼の中に確かに、あの人───イ・ガクという300年前の人の存在を感じるのだ。
そばにいるときに、もっとたくさん、愛を伝えればよかったと言った、あの人の存在を。

「そんな顔、するなよ」
「え?」

ふいに視界が遮られた。
微かな香りと共に唇を離した彼は、鼻先が触れ合うほどの距離で、恨みがましい声を出した。

「今すぐ押し倒して、目茶苦茶にしたくなる」

くすっ、と笑って、私は言い返した。

「こんな往来で?逮捕されるよ」
「いいさ。留置場なら一度入ったことあるし」

うっかり聞き流しそうになった私は はっとして、彼のシャツを掴んだ。

「いつ?どこで?」

勢い込んで訊いた私に、彼は面食らった様子で、目をぱちぱちさせた。

「大学のときだよ。アメリカで。酔っ払って、仲間と車のサイドミラーへし折っちゃって」

ああ、と肩から力が抜けた。
そうだ。彼が覚えてるはずがない。前世の記憶なんて、私だって欠片もないのに。

「───僕を見て、パッカ」

俯いていた私に、静かに、彼が言った。
一瞬、言葉どおりに受け取るべきか迷った私は、少し不安になって彼を見た。

彼は、眠っていた間、別の人間が自分に成り代わっていたことを知らない。
ましてや、それが300年前からタイムスリップしてきた自分の前世だったなんて、そんな突飛なこと、とても信じては貰えないだろうと思ったから、私も話してはいなかった。
あの短かったけれど、かけがえの無い日々を知っている人間は、もうここには私一人しかいない。
その私ですら時々、あれが本当に現実だったのか、わからなくなるときがあるのだ。
上手く説明できる自信もなかった。

彼は私の瞳の奥をじっと見つめ、そして言った。

「僕はここにいるだろ?だから、泣いたらだめだ」

何もかも知っているかのような彼の言葉。
胸を突かれた私はそのまま、動けなくなった。

「どうして?私、泣いてなんか……」

言い終わらないうちに、こつんと拳で額を小突かれた。
そんな仕草も、息が止まるほど懐かしくて。

「コーヒー、飲みにいこう。うんと甘いやつ」
「……うん」

たいして痛くもないのに、額に手をやってなんとなく撫でていた私に。
彼はまた、好きだよ、と言った。


ごく自然に、まるで手を繋ぐみたいに。








FIN








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2013/05/26 Sun. 14:53 [edit]

category: 追憶

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

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# | 
2015/05/21 23:23 | edit

Re: p***e*さま

はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます(^^)

続編……続編……<遠い目
ひとつのブログでいくつものドラマの二次書いてるブロガーさんは、
改めてスゴイなーと思いますワ……(^^ゞ
何卒見捨てずに(笑)お時間のあるときにでも覗いていただければ幸いにございますー。

あまる #- | URL
2013/07/13 01:52 | edit

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# | 
2013/07/12 20:44 | edit

Re: ha****nさま

ご訪問ありがとうございます~(^^)

ユチョンは見る度に堕ちますよね~わかりますわかります(*^^*)
テヨンを見るときはすっかりパクハに感情移入……。
大好きだけど切ない。罪なドラマだ、オクセジャ。

いつになるかはわかりませんが、こちらもちょこっとずつ増やしていけたらいいなーと思ってます。
気長~にお待ちいただけると嬉しいです(^^)

あまる #- | URL
2013/07/06 00:59 | edit

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# | 
2013/07/04 18:48 | edit

Re: 阿波の局さま

> 19話でしたでしょうか、ベットの中で向かい合って「サラハンダ」「もう一度言って」「サラハンダ」・・・と語り合っていた場面。泣きました。

そうそう!!!ワタシもあそこは号泣でした

「感謝してる」「やめてよ」「すまない」「聞きたくない」かーらーのー
「さらはんだ」!!!(´;ω;`)ブワッ
そりゃパクハじゃなくても何度でも聞きたくなりますワ……

ちなみに。
テレビドラマなんでアレ以上の描写がなかったのはしょーがないかなと思いますが、あそこでがつーんとヤってなきゃ男じゃねーぞゴルァー!と号泣しながらも妄想は膨らむばかりのあまるなのでした(爆)

あまる #- | URL
2013/06/12 00:42 | edit

まるで目の前にスクリーンがあるかのように映像が目に浮かびます。

目の前にいるテヨンを愛しているのに、彼の中にイ・ガクの面影を見てしまうパク・ハ。
切なくて胸が締め付けられます。

好きだよと何度もいわれて嬉しいのに涙が出てしまうパク・ハ。ううう・・・←私も泣いております。
19話でしたでしょうか、ベットの中で向かい合って「サラハンダ」「もう一度言って」「サラハンダ」・・・と語り合っていた場面。泣きました。
あの場面と重なります。パク・ハもそうなのかしら。

あの、イ・ガクの「サラハンダ」堪りません。
嘘でもいいから私にも言って欲しい。ゆちょん君。←突然関係ない強欲願望

失礼しました。
次回作楽しみにしています。←しつこい。スミマセン

阿波の局 #3FtyQ0do | URL
2013/06/11 04:57 | edit

Re: ねーさま

はじめまして!ご訪問&コメありがとうございます~(^^)
今後ともよろしくお願いしますね~。

おお、リアルタイムでご覧になっていたとわ!
ワタクシもお笑い日本語字幕+度重なる通信落ち+超低画質の三重苦をものともせずに視聴できたのはひとえにドラマの面白さとユチョンへの愛ゆえですわー。もー暫くはあんなことでけん……(^^ゞ

>再会後の二人って、両想いだけど片思いみたいな、切なさがずーっと付きまとう感じがしますね。

ですね~(;_;)ウルウル
あのラストはハッピーエンドなのかそうでないのか、いろいろと受け取り方の別れるところだとは思うのですが、
テヨン自身に自覚は全くなくても、彼の中に確かにイガクはいて、きっと魂の部分で、パクハとの再会を果たしたのだと。今後二人が離れることは決してないんだと思えば、あれもひとつのハッピーエンドなのかなぁと……。
ただ、死ぬまでパクハを思い続けたんだろうイガクの孤独を思うと、やっぱ泣けますけどね~。うう。

今度オクセジャ書くときは今回出してあげられなかったイガクを書きたいですねー。
パクハと、おもくそラブラブにしてやりたいです(笑)
いつになるかはわかりませんが、気長~にお待ちいただけると嬉しいです。

あまる #- | URL
2013/05/28 01:53 | edit

Re:ちびけんさま

はじめまして!ご訪問&コメありがとうございますー(^^)

>「太陽を抱く月」がお目当てで加入したのに気が付いたらユチョンに堕ちてました(笑)

でしょでしょ~♪オクセジャのユチョンはもー反則です。可愛すぎてシメてやりたくなります(爆)
テヨンのキャラクターは、イガクが本物のテヨンのフリ(複雑過ぎる(^^ゞ)してたときの印象にかなり引き摺られてますね~。
でろでろに甘くて、ボンボンだから素直。
イガクは気に入らないとけっこうすぐ怒るけど、テヨンは、拗ねるww

考えたら、テヨンがどんな人だったかなんてイガクが知ってるハズはないんだけど、それでも周囲が騙されちゃうあたり、あの男はやっぱり只者ではないです(笑)

あまる #- | URL
2013/05/28 01:32 | edit

Re: ちゃむさま

そうなの~。らぶらぶまでだいぶ近づいたとはいえ、まだまだワタシには長い道程です(T_T)
関東は地上波も早いな~。ノーカットは枠的に無理だろうけど、なるべく萌えシーンがカットされないことを祈ります。
うんと楽しんでねー!ユチョン、めっさ可愛いから!!!

あ?でももしかしてこっち先読んじゃったらネタバレになるのでわ……(笑)

あまる #- | URL
2013/05/28 00:57 | edit

初めまして。
いつも楽しく読ませて頂いています。
私もソンス・オクセジャどちらも好きで、ネットを彷徨ううちにあまるさんのページに辿りつきました。

今、オクセジャをレンタルで見ている途中です。
リアルタイムでも見ていたので、結末までわかってるんですが、字幕つきでセリフの意味を理解しながらもう一度追っています。

再会後の二人って、両想いだけど片思いみたいな、切なさがずーっと付きまとう感じがしますね。甘い世界をまた(ご自身のペースで)書いてください。楽しみにしています。

ねー #- | URL
2013/05/28 00:23 | edit

切ない

あまるさんこんにちは! 初めてコメします。

オクセジャKNTVで見ましたよ~
「太陽を抱く月」がお目当てで加入したのに気が付いたらユチョンに堕ちてました(笑)

あまるさんの書く成均館も、オクセジャも表現がうまくて・・そして切ない!
パク・ハじゃなくても胸がキュンキュンしちゃいます❤

>「───僕を見て、パッカ」
私まで言葉通りにテヨンのことを見てと言われているのか
テヨンの中のイ・ガクを見てと言われているのかわからなくて眩暈起こしそう・・

ドラマではテヨンという人物が良くわからなかったけれど
あまるさんの中では甘くて素直な青年だったのですね(#^.^#)

ちびけん #a.bU6lrI | URL
2013/05/27 16:59 | edit

煮詰まるよね〜

確かにこの後男色騒ぎはあるは、ラブラブまで遠いものね( ̄▽ ̄)でも、がんばって!屋根プリは未視聴ですが、我が家がある関東では6/3から地上波で放送されるそうで楽しみです。ではでは、気分転換しつつファイト\(^o^)/

ちゃむ #- | URL
2013/05/27 02:02 | edit

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