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水月 18 

番外編完結しました。
ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました(^^)

そうそう、クロスオーバーとは言えないですが、ソンス本編中にも、ユンボクが同じ時代にいたってのがわかる部分、ありました。
12話で、ソンジュンがヨンハにエロ本を手渡されて、後でこっそり見たソンジュンが慌てふためき、一瞬返しに行こうとするもやっぱり懐にしまう、という笑える青少年なシーンがありましたが、あの本にあった挿絵が、ユンボクの代表作だったんですよね~。
発見したときはちょっと嬉しかったです。『風の絵師』での、あの絵の製作に関わるエピソードが大好きだったので。
きっとソンジュンもお気に入りだったに違いない……。書院に持ち込んでたくらいだものねぇ(笑)


********************************



ソンジュンは息を呑んだ。彼女の言葉の意味を反芻するまでもなく、心臓が、激しく彼の胸を叩き始める。

「私は、あなたの伴侶になりたいの。人からそう呼ばれたいんじゃなく、あなたに、そう思われていたい。私がこれから、どこで何をしてようと、あなたにはそう思ってて欲しいの。だから」

弛んだサラシが落ち、一瞬、白い胸元があらわになる。単衣の前を掻きあわせて隠しながら、恥ずかしさに耐えるようにユニは俯いた。その動きを追って、艶やかな髪がさらさらと彼女の頬に落ちる。
それ以上の言葉は、必要なかった。何より、それ以上彼女に言わせるわけにはいかなかった。

ソンジュンは黙ったまま、近くにあった蝋燭の火を吹き消した。一筋の煙とともに辺りは暗くなったが、明りとりの窓から差し込む僅かな月明かりが、彼女の肌を青白く浮かび上がらせていた。

顎紐を解き、被っていた儒巾を取る。儒生服の快子も脱ぎ捨てた。
湯桶から立ち昇る湯気が、ユニを包んでその輪郭を曖昧にしていた。そのまま幻のように消えてしまいそうで、震える手で彼女を抱き寄せた。
薄い衣越しにかき抱いた彼女の腰は、あまりに細く華奢だった。あとほんの少し、力を入れたら折れてしまいそうだ。

ああ、とソンジュンはあらためて幸せな思いに身を浸した。
彼女は確かに女人なのだ。
この世に、これ以上幸福なことがあるだろうか。

何もいらない。きみさえ、この手の中にあれば。

噛み付くように、唇を重ねていた。
抑えつけていた熱情の溢れるままにユニを求め貪りながら、荒々しく暴れる欲望と、小さくて壊れそうな彼女を守りたいという思いが、ソンジュンの中でせめぎ合う。だが今更、己を止めることなどできなかった。

これは約束なのだ。
閃くように、そう思った。
今まで、誰も通ったことのない険しい道も、必ず二人で歩いて行くという約束。
そしてそれはソンジュンにとって、誓いでもあった。
征く道がユニを受け入れないというなら、自分が彼女の先を歩き、切り拓いてみせる。彼女のために。

ユニの肩から単衣が滑り落ち、足元でかすかな音をたてた。
首筋に唇を這わせながら、胸の膨らみを手のひらで押し包むと、彼女の震えと共に信じ難い程の柔らかさが伝わってきて、一気に身体の芯が滾った。
ユニのしなやかな腕が、ソンジュンの頭を抱いた。二人重なり合ったまま、崩折れるように床に倒れ込んだ。

丸い頬に手をあてがい、自分の下に横たわるユニをじっと見つめる。
床の上に黒髪を散らし、少し潤んだ瞳でこちらを見上げる彼女は、妖しい程に美しかった。

この顔を、これまで何度見てきたことだろう。狂おしい想いに胸を焼かれながら。
あるいは、浮き立つような喜びに身をくすぐられながら。

夢じゃないかと思わず訊いたら、夢じゃないよと彼女は微笑んだ。
その証拠だとでもいうように、頬を包んでいたソンジュンの手を取り、そっと唇を寄せる。
指先から、痺れるような感覚が全身を駆け抜けた。たまらず、細い身体をきつく抱き締めた。

どこもかしこも柔らかな、彼女の身体。しっとりと手に吸い付くような、その肌の感触。
もう何も、考えられなかった。考えようという意志さえ、彼は手放してしまった。
耳元に聞こえるのはただ、溜め息にも似た彼女のあえぎと、衣擦れの音だけだ。
目眩のするような香りに酔いしれながら、ソンジュンはそのぬくもりに深く深く、埋もれていった。




「先に、謝っておくね。……ごめんなさい」

絡めたソンジュンの指先を、何気なく撫でたり引っ張ったりして弄びながら、腕の中のユニが呟く。
彼女を後ろから抱きしめる格好で座っているソンジュンは、自分の足の間で小さく丸まっている背中に囁くように、言った。

「どうしてきみが、僕に謝るんだ?」

このぬくもりがあるだけで、こんなにも満ち足りた気持ちでいられるのに。
そんな思いを込めて、彼女のうなじに唇を落とす。ユニはくすぐったそうに身を竦めた。

「さっき、言ったでしょう?これからあなたを、いっぱい傷つけるって。迷惑をかけるし、困らせるわ、きっと」
「……そうだな」

ソンジュンは顔を上げ、言った。

「きみの存在は、世間にとっては脅威だ。この世に、どんな混乱をもたらすかわからない。陛下にとっては、まさに爆弾を抱えてるのと同じだ」

彼女の肩に、しょげた気配を感じた。笑いそうになるのを堪えて、彼は言った。

「だから、きみには僕がいなくてはいけないんだ。そんな危ないものを扱えるのは、僕だけだから。きみのために苦労したり、泣かされたりする男も、この世で僕だけだ。それから───」

ユニの髪に鼻先を埋めて、ソンジュンは深く息を吸った。甘い香りが、彼の胸を満たした。

「きみの匂いや、手触りを知っている男も、僕だけだ」

その言葉で、ついさっきまでのふたりの熱を思い出したかのように、ユニの体温が急に上がったのがわかった。
途端に悪戯っけを起こした彼は、舌をちろりと伸ばして彼女の耳を舐めた。
ユニが、ひゅっ、と息を吸い込んで全身を硬直させる。喉の奥で笑って、ソンジュンは言った。

「こんなところが弱いなんて、きみの母上だって知らないだろう?」
「もっ……もう!そんなの、私だって今日まで知らなかった!」

ユニが、手足をばたつかせて抗議する。おとなしくさせようと、ソンジュンは彼女の腰を引き寄せた。
一枚の単衣にくるまり、そうやって互いの素肌をぴったりと合わせていると、そのうち二人の胸の鼓動も同じ拍子を刻み始めるんじゃないかという気がしてくる。

そうなったら、きみの心を、自分の心のように感じとることができるだろうか。
きみが何を思い、何に喜び、何に傷つくのか───
きみと同じように、いや、きみ自身よりも先に、そして深く、知ることができるだろうか。

そして僕の心も。
こんなにもきみを恋しく思う僕の心も、きみに伝わるだろうか。

「……だから」

ふいにせつない想いにかられて、ソンジュンはユニの耳元に囁いた。

「きみの傍に、いさせてくれ。これから先も、ずっと」















後日、中二房。


「ところで、コロ先輩」
「何だ」
「先輩はどうして、キム・ユンシクが女性だと判ったんです?」
「へっ……?」
「ヨリム先輩の場合は、事情を聞いて理解しました。よく考えたら、僕もその現場に居合わせていたので。しかし、コロ先輩は?」

ジェシンは咄嗟に考えた。テムルに触るのと、風呂場を覗くのと、どっちが罪が重いだろう?いや、覗いたといっても故意ではなく、あれこそ偶然で……。

どことなく殺気の宿った眼で、ソンジュンが詰め寄る。

「答えてください、先輩」
「う……」

嫌な汗が、ジェシンの背中に浮いた。
すっくと立って、彼は言った。

「急に腹が痛くなった。厠へ行ってくる」
「あっ!ちょっと、逃げないでください、先輩!」

風のような素早さで、ジェシンは部屋を出て行った。

彼が中二房に戻れない日々は、もうしばらく続く……。






おわり。






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2013/04/19 Fri. 00:00 [edit]

category: 水月

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

読めました~(*´∇`*)

再送ありがとうございました!!
蜜月の5.5は帰ってからじっくり読みます (*^^*)
これから本編の方じっくり読ませてもらいます~
番外編だいすきなので、またぜひ続編お願いします!

めぐめぐ #- | URL
2013/08/16 13:29 | edit

Re: めぐめぐさま

あ、やっぱり?(笑)
ご連絡ありがとうございます(^^)
今、送らせていただきましたのでご確認よろしくお願いします。

にしても、Gメールの受信不可のお知らせって毎回届くわけじゃないのかな。
うむむ~。

あまる #- | URL
2013/08/16 08:24 | edit

パスワード再送のお願い

本当です!間違えてますね(´д`|||)
早速送って頂いたのに申し訳ないです…
お手数お掛けしますが、再送お願いします(。>д<)
パスワード届くのを楽しみに頑張ります!

めぐめぐ #- | URL
2013/08/16 06:49 | edit

Re: めぐめぐさま

はじめまして!お越しいただけて嬉しいです。

先程パスを送らせていただきましたが、無事届きましたでしょうか?
もし届いてませんでしたら、お手数ですがご報告くださいまし。
Gメールのドメインが若干違うような気がしたのでちょっと心配……。
でも戻ってこなかったしなー。自動修正とかされてんのかしら。うーん。

毎日暑いですがお仕事、お互い頑張りましょー(^^)

あまる #- | URL
2013/08/15 23:59 | edit

今晩は、はじめまして~(^_^)
面白くて一気に読ませて頂きました!わたしにもパスワード教えてもらいです!続きが読みたくて仕事が手につきません 笑
よろしくお願いします

めぐめぐ #- | URL
2013/08/15 20:39 | edit

Re:りんごさま

はじめまして~。ご訪問&パスワード申請ありがとうございます
ここ読んでいただけてるといいのですが……(^^ゞ

先程、コメントに記載のあったメールアドレス宛にパスを送らせて
いただいたのデスが、返って来てしまいました~。
よろしければ正しいメールアドレスを、当サイトのサイドバーにある
メールフォームにて送っていただけると嬉しいです。

よろしくお願いしますー(^^)

あまる #- | URL
2013/05/29 12:07 | edit

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# | 
2013/05/29 09:45 | edit

Re:ちゃむさま

頑張りましたともさ~。結婚が伸びちゃったらもーこーなるのは必然とゆーか。
基本ソンジュンはエロなので一度そういうタガが外れたら……(*ノェノ)キャー


あまる #- | URL
2013/04/21 00:01 | edit

Re:な**さま

はじめまして(^^)お越しくださいましてありがとうございます~
楽しんでいただけたようで嬉しいです。
番外編は、そのうちまた本編が行き詰まったら(笑)
書くと思いますので、そのときはよろしくお願いします。

また遊びにいらしてくださいね~(^^)/

あまる #- | URL
2013/04/20 23:50 | edit

よくがんばりました◎

やったね~ますます絆が強くなったね、二人。この先どうなっていくのか妄想しちゃうよね。また余力ができたら番外編書いて下さいね。お疲れ様でした。

ちゃむ #- | URL
2013/04/19 23:29 | edit

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# | 
2013/04/19 10:01 | edit

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