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水月 9 

番外編の続きです。今回からは本編と平行しての飛び飛び連載になると思います。
わかりづらいかもですが何卒ご了承くださいましぇ。

現在、「会いたい」(邦題は「ポゴシッタ」になってた。なんだかな(^^ゞ)を見るために契約したDATVで、パク・ミニョンちゃんのドラマ「栄光のジェイン」もやってたんで、ついでに(コラ)見てます。
登場人物の行動心理に、ちょっと「う~ん?」ってなっちゃうとこが無きにしもあらずなんですが、そーいうのを吹き飛ばすくらい、ミニョンちんが魅力的です。
彼女は「チャミョンゴ」のときは単に綺麗なコだなーとしか思わなかったから、ユニとかジェインみたいな、困難にもめげずに明るく頑張るヒロイン、っていうのがはまり役なんでしょうね(^^)なんかキラッキラしてるもん。
やっぱデコがかわええ~。ソンスではハチマキで隠れてるのがもったいない(笑)
そうそう、当人同士の絡みはないですが、チョン博士とユニがこのドラマでは親子になってた!
なんか二人の来世を見てるみたいでちょっと笑える。
(でもヒロインの相手役は「シンデレラのお姉さん」のチョン・ジョンミョン。ユチョとは全くタイプが違う男子なのだった……(^^ゞ)
*********************************


翌日は、帰宅日だった。ソンジュンは、二人の祝言やその後のことを両親に話すので、今回は一人で屋敷に帰ると言う。

香蘭閣でのことがあってから、なんとなくお互い気まずく、かといってスウォルのことを口にするのは、かまどに爆竹を投げ込むようなものだということは、ソンジュンの様子から察するに余りあった。そんなわけで、彼と距離を置けるこの機会はユニにとって正直なところありがたいものだった。


ソンジュンはいつものように自分が実家に持ち帰る荷物よりもはるかに多い土産をスンドルに持たせ、ユニと共に南山村へと送り出した。

スンドルと他愛無いおしゃべりをしながら自宅への道を歩くのは楽しかった。
ソンジュンが子供の頃の可愛らしい失敗談や、逆にいかにもソンジュンらしい(つまりはおよそ子供らしくない)と感心するような逸話を聞いたりすると、その成長した姿である彼にユニはまた、恋をする。

彼と結婚したら、こんな風にスンドルと歩くのもきっと日常のことになるのだろう。
何処へ行くにも下男や下女を引き連れている裕福な両班たちを、羨ましいと思ったことはなかった。多くの両班は、特権階級としての対面や体裁を保つために、そうしているに過ぎないからだ。だが、信頼し、心許せる者が常に傍にいてくれる。それは、この物騒な世の中で確かに心強く、安心できることだし、幸せなことには違いないとユニは思ったりもするのだった。

自宅に戻ると、以前よりも一層表情の明るくなったユンシクと母がユニを迎えた。
半月ぶりの家族揃っての夕餉はいつも、ソンジュンのお陰で豪勢なものになる。ユンシク君に精のつくものを、と彼が持たせてくれる食材は、とてもユンシク一人で食べきれるものではなかった。そんなソンジュンの気遣いに、母などは箸を口に運ぶたび、申し訳ない、と繰り返した。

「あの……ね、お母さま」

ナムルを箸で意味もなくつつきながら、ユニは切り出した。

「たぶんもうすぐ、祝言を挙げることになると思う」

ぱっ、と母と弟の顔が輝いた。

「まあそうなの。いつ?」
「陛下にお許しをいただいたら、すぐにでもって彼は言ってた」

随分急なんだね、とユンシクは眉を潜めた。

「もしや姉さん、誰かに言い寄られでもしてるの?」

ユニは思わず、持っていた箸を取り落とした。

「な、なんで?どうしてそう思うの?」

咳き込みながら尋ねるユニに、逆にユンシクは面食らったようだった。

「嘘だろ。冗談のつもりだったのに……」
「ユニ、お前まさかそんな、あんな立派な若君に想われていながら!」
「違う、違うってばお母さま!彼は私がこれ以上働かなくても済むようにって、それで」
「じゃあ、やめるんだね?」

えっ、とユニは言葉を飲み込んだ。母は念押しするかのように娘の目の奥を見つめ、言った。

「祝言を上げたら、娘の姿に戻って、仕事も、成均館も、やめるんだね?」

答えられなかった。仕事はともかく、成均館もやめる?そんなことは思いもしなかった。

「だ……って、陛下は、大科に合格して、卒業するまではって……」
「それは、お前たちが婚約する前の話でしょう。金縢之詞の密命や、お父様の件もあって、御恩情をくださっただけのこと。いつまでも甘えてはいられないことは、お前も承知しているはずよ」
「でもそうしたらユンシクは?私が卒業できなかったら、ユンシクはどうなるの?」
「僕が大科を受けるよ」

ふいに、ユンシクが口を開いた。ユニが見た弟の顔は既に、彼女がよく知っている、病弱で、この世の幸福を全て諦めたような少年のそれではなかった。
彼は姉に向かい、微笑みさえして、言ったのだ。

「そのための準備はしてる。義兄上にもこのまま頑張ればきっと大丈夫だってお墨付きを貰ったし、もう姉さんに苦労はかけないよ」
「ユンシク……」

ユニは半ば呆然として、その名を呟いた。

「ああ、やっと肩の荷が下りた」

母はそう言って、めったに見ないほど晴れやかに笑った。

「これでお前も、ようやく女として生きられる。これからは良い妻になって、しっかりと家を守り、旦那様を支えなさい。ユンシクも元気になったし、生きててこんなに良い事があるなんて思わなかったわ」

頼もしげに息子を見つめる母と、若者らしく、自信と希望に満ちた笑顔の弟。
二人を見つめながらユニが感じていたのは、喜びとは明らかに違う、妙な疎外感だった。
お前はもういらないのだと、家族から、いや、世の中から宣告されたような。
それは、ユニ自身が思ってもみなかった感情だった。


*   *   *


「……実家で、何かあったのか?」

朝から、何故だかずきずきと痛む頭を抱えて東斎に戻ったユニに、ソンジュンがようやっと言葉らしい言葉を掛けてきたのは、人定も過ぎ、随分と夜も更けてからのことだった。

それまで当然顔を合わせてはいたのだが、ユニが体調の悪さを理由にソンジュンとろくに話もせず、彼が声を掛けようとしても意識的に避けていたのを流石に察したらしい。

ソンジュンにしてみれば、スウォルのことで少々ぎくしゃくしていた二人の間の空気が、休暇の間に綺麗に解消されていることを期待していたのだろうから、更に悪化しているユニの態度に戸惑うのも当然といえた。

二人きりの部屋では、いつまでも彼の存在を無視することは難しい。しかも結婚前という微妙な時期だ。ソンジュンの不安を募らせた表情も、ユニの口を開かせるには充分過ぎる理由だった。

「言って欲しかった。ユンシクが、大科を受けるってこと。知ってたんでしょう?」

そのことか、とソンジュンはちょっとほっとしたように肩の力を抜いて、言った。

「きみにユンシク君の身体のことを心配させたくなくて、黙っていると約束したんだ。彼も、いずれ自分で話すと言っていたし、くれぐれも無理はしないように僕からも言っておいたから」
「あの子のことをずっと見てきたのは私よ。あなたに何がわかるの?」

思わず投げつけた言葉に、ソンジュンの顔が凍りついた。
自分でもわかっていた。これは八つ当たりだ。
ユンシクが大科を受けるなら、そして自分がソンジュンの妻になるのなら、これ以上男のフリをして成均館にいる理由は何もない。

幸せそうな笑顔の母と弟を前に、彼等と同じ気持ちで笑うことができなかった。家族なのに。
知らなかった。自分がここまで、身勝手な人間だったなんて。

「ごめん……」

ユニはソンジュンの方を見ることができないまま、消え入るような声で、言った。

「疲れてるの。今夜はもう寝るわ」
「ユニ、ちゃんと話してくれ。このままじゃ僕は眠れない」
「あなたは何も悪くない。悪いのは私なの。だから気にしないで」
「そんなの無理だ」

ソンジュンが、ユニの手を握った。途端、彼の顔色が さっと変わった。

「きみ、熱が……!」

ソンジュンの声が遠くなったと思う間もなく、目の前が真っ暗になった。
ユニはそのまま、ソンジュンの腕の中にぱたりと倒れ込んだ。





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2013/03/21 Thu. 02:58 [edit]

category: 水月

thread: 二次創作:小説 - janre: 小説・文学

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コメント

Re: あらちゃんさま

ユチョンの後ろ姿はワタクシも大好物です(爆)
ドラマ中、大射礼の特訓で、ソンジュンが俵の的を持ってどんどん距離を伸ばしてくとこがありましたが。
あの俵持った後ろ姿!って字で書くとなんかお笑いですけどもあの後ろ姿がステキなんです(*>ω<*)
やっぱ肩ハバですよ!痩せてても貧相にならないのはあの肩ハバあってのものですヨ!
あーワタシもあの肩にもたれて居眠りたいー!


あまる #- | URL
2013/03/30 01:40 | edit

肩幅!

やはり、そうですよね。ユチョン肩幅広い!・・・たかが、こんなことでよだれが。
だから後ろ姿がかっこいいのかしらとか、たった一言でいろいろ妄想がふくらむ。
ソンジュンの後ろ姿が好きで好きで、あの背中を後ろから抱きしめたい!震いつきたい!といつも思ってしまうのです、恥ずかしながら。
ユニは(ミニョンちゃんじゃなく)そんな風には思わないのかなぁ。
4月1日は会社の機構改革があるから明日は忙しいぞと思いつつ、今夜もこのままじゃ寝られないかも。

あらちゃん #- | URL
2013/03/29 01:21 | edit

Re: あらちゃんさま

ユチョはいろいろやらかしてくれるので、ペンは心が鍛えられるのですよ。
それでもついてく!っていうね……(泣)
でもって肩幅広いせいか、ユチョはちょっと太るとやたらガタイが良くなる。
ガンダム……(笑)

あまる #- | URL
2013/03/28 01:34 | edit

ご対応ありがとうございます!

「入定」じゃなく、人定ですよね・・・以前も間違って認識していたのですがまたやった・・・

ユチョン、これ以上!?次男がおもしろがって「ユチョン」+「ピザデブ」で検索したら出てきちゃったよ~~(>_<)
同僚のユチョンファンは「なんかガンダムみたいになってた・・・」と言っていた。
でも彼女は私と違って筋金入りの東方神起ファンだから大丈夫ですけどね、
私はデブはやだよ~~って嘆いてたら、次男に「自分だって太ってるくせに」と鼻で笑われた・・・だから彼女ができないんだよね。

あらちゃん #- | URL
2013/03/26 08:12 | edit

Re: あらちゃんさま

お尋ねの人定の時刻についてですが。
一日を12に分けたうちの2時間を指すそうで、今でいうと夜の21時~23時とのことです。
電車やタクシーもないから、ちょっと残業(笑)すれば帰る時間はそのくらいになるだろうし、昔の人は娯楽も少なく寝る時間も早かっただろうから、そのへんだともう真夜中に近い感覚だったんじゃないかなぁと。

ヨンハは子供の頃から妓楼に出入りしてたみたいなので(笑)教養がありながら妓生って身分に甘んじている女性をたくさん見てるはずだと思うんですよね。そういう彼からすると、ユニは決して突然変異的に現れた女の子じゃないと。ただ肝っ玉というか、不屈の精神みたいなものがちょっとだけ彼女たちよりはあって、しかも貧乏とはいえ両班だったから、立場にも恵まれていたってのが、ユニだったと思うわけです。

ユチョは体重の増減激しいですもんね~(^^ゞすぐ顔に出るし(笑)でもあれくらいなら全然ダイジョブでしょー。
過去にはもっとスゴイ太り方でライブやってたこともあったから~って、あの頃は若かったし?(^^ゞ

あまる #- | URL
2013/03/26 06:41 | edit

教えてください。

質問があります・・・。
自分で調べろや~と怒られそうですが・・・入定って今の時間で何時くらいのことですか?
実は原作を読んでいてもいまいち謎でした。
原作で(キュジャンガク)ユニが入定に引っかかるから早く帰らないとって言ってソンジュンの手からすり抜ける場面がありましたが、日が暮れて早く帰らないと引っかかる?南山谷まで歩いて何時間かかるかわかりませんが、入定って想像してるより早い時間かな?と思うこともあれば、真夜中を告げる鐘に対しても入定と言っていたし・・・
ちょっと検索したくらいではわかりませんでした。もしおわかりになるようでしたら是非ご教示いただきたく何卒よろしくお願いいたします。m(_ _)m

水月とても楽しみにしています。
10でユニを特別なやつじゃなく普通の娘と言ったヨンハ。私も王達同様なんとなく特別な娘扱いして妄想することが多いので、目からウロコでした!

全く別の話題。ポゴシッタの番宣、ユチョン激太りしてません?踊れるの~って心配なくらいでしたが、大丈夫でしょうか?東京ドーム。

あらちゃん #- | URL
2013/03/26 01:33 | edit

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